【集中企画】

防災の日特集~起こってからじゃ遅いからこの日がある~

 9月1日は「防災の日」ということで、防災の日にあわせてインターネットで「防災」に役に立つサイトを集めてみた。今回の集中企画では、災害に関する情報を事前と事後で役に立つサイトとして、いくつかに分けて紹介する。

事前にできること


 防災というからには、災害が起こる以前にできる限りのことはしておきたい。ここでは、災害が起こる前にできることや、知っておくと良いだろうことを紹介する。まず、国や都などが行なっている情報提供や災害対策を紹介しよう。実際災害に遭ったときに一番頼りにならなければならないところなので、きちんとチェックしておこう。

内閣府防災部門 防災情報のページ
http://www.bousai.go.jp/
 内閣府の作成による防災対策の情報ページ。政府が作成している防災ページの中ではかなり充実している。現在、富士山のハザードマップ作成を試みているようだ。

国土交通省「都市防災」ページ
http://www.mlit.go.jp/crd/city/sigaiti/tobou/index.htm
 国土交通省が作成している、都市防災に関するページ。都市防災に関するあらゆる方針等が掲載せれている。また、都市防災に関するリンクも豊富。

防災気象情報サービス
http://tenki.jp/
 財団法人日本気象協会が運営する、全国各地の地震、津波、台風の情報ページ。注意報や警報も掲載されている。

YOKOHAMA CITY 防災 HOME PAGE「わが家の危機管理マニュアル」
http://city.yokohama.jp/me/bousai/BOUSAI-H/
 地震や火災、台風などの災害対策を解説している。家庭内備蓄や非常持出品について細かくチェックできる「わが家の防災チェックリスト」も用意されている。

静岡県防災情報研究所ホームページ
http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/
 東海地震の被害想定に関してのデータや対策パンフレット(PDF版)、地震防災クイズや地震情報ホットラインなども用意されている。

 

自分で知っておくと得なこと。しておくべきこと情報集


 公共機関のページで防災の基本を調べたら、次は実際に自分で防災準備をする上で役立つサイトで情報収集しよう。

東京テレポートセンター「地震の心得」
http://www.tokyo-teleport.co.jp/bosai/
 「くすりのQ&A」コーナーで、地震に備えて用意しておくべき薬とその選び方について解説しているほか、応急手当の方法、防災用品などを紹介している。

アレックス防災資料館
http://www.alexgroup.com/disaster/index97.htm
 地震発生時の対処方法や怪我の応急処置など、いざというときに役立つ心得を紹介している。また、非常食や携帯用浄水器など防災用品の販売も行なっている。

シノハラ防災株式会社
http://www.sisnet.or.jp/secom/shop/sinohara/
 非常食やローソクなどをまとめた避難セット、圧縮パック毛布、保存食などの紹介と販売を行なっている。

長谷工「マンション百科事典」
http://www.haseko.co.jp/index.htm
 第2章「防犯防災」の中で、マンションなど中高層建物の防災方法についてイラストを交えながら防災対策を解説している。

中央非常通信協議会
http://www.hijyokyo.go.jp/step/step1.html
 中央非常通信協議会は、非常通信の円滑な運用を目的とした団体。家庭における災害への備え方のリストがある。

防災ネットワークプラン
http://member.nifty.ne.jp/BOUSAI_NWP/index.html
 読者からのメールなどを紹介しながら、防災のあり方について考えるサイト。卓上コンロの作り方など、防災の知識やノウハウも紹介している。

もう一度見直してみよう「防災の日」
http://www.mycal.co.jp/saty/1_weekly/0831/weektheme.html
 防災の日に思い出すべきいくつかのことが書かれている。これを読みながら、ひとつひとつ確認しよう。

 

事後に役立つサイト、お世話になるだろうサイト


 災害が起こる前に知っておくべきこと、やっておくべきことを行なったら、次は実際に起きてしまった、または、遠方で災害が起き親類の安否が心配なときなどに使えるサイトを紹介しよう。災害情報をとにかく早く収集したいときに役立つサイト。

危機管理情報:レスキューナウ・ドット・ネット
http://www.rescuenow.net/
 東京の災害ニュースをいち早く伝えるサイト。電子メール新聞サービスや聴覚障害者へのサービスも行なっている。災害ポータルサイトとも呼べるサイト。

全国の災害情報
http://www.shakyo.or.jp/VC/Disaster/
 都道府県別に災害情報が分類され、報告された情報を随時掲載されていく。

東京メトロネット災害情報
http://proteome.tmig.or.jp/saigai/
 東京で災害が発生した時に緊急情報を発信するよう用意されたサイト。普段は災害弱者の支援問題を取り上げている。

アジア防災センター
http://www.adrc.or.jp/top.asp?lang=jp
 アジア全般の自然災害情報が整理して掲載されている。多言語による災害用語集も用意されている。

 

自分から情報発信をするとき役立つサイト


 もし、災害時にネットワークが使える場合。使えるのが以下に紹介するサービス。他にも利用方法はいくつも考えられる。

NTT東日本災害用伝言ダイヤル
http://www.ntt-east.co.jp/voiceml/
NTT西日本災害用伝言ダイヤル
http://www.ntt-west.co.jp/dengon/

 電話番号「171」 に通報するだけで、ボイスメールを送受信できる緊急用サービス。疑似体験もできるので、是非一度お試しあれ。

IAA Project
http://iaa.ohnolab.org/
 WIDEプロジェクトが運営する生存者情報データベース。被災者本人がインターネットで自分の状況を登録することで、生存を知らせるというもの。現在、駒ケ岳と有珠山噴火などに関して、被災者情報の登録と検索のサービスを提供中。

災害掲示板SOSB
http://www.sosb.com/
 災害時に被災者の情報を登録・発信する掲示板。防災アイディア掲示板では、面白い情報が提示されている。

情報通信部門非常時通信グループ
http://www2.crl.go.jp/jt/a114/index.html
http://access-trial.CRL-IAA.net/ (公開高負荷実験サイト)
 避難者安否情報登録検索サービスを提供中。非常時通信ポータルサイトは現在準備中。なお、大規模災害時の大量アクセスに対応しうる検索システム提供のため、公開高負荷実験を9月3日の12:00~13:00、23:00~24:00に行なう。是非アクセスして協力して欲しい。

災害時緊急コミュニケーション支援システム
http://rescue.tcup.com/
 災害時の連絡網・災害情報の告知・避難場所・集合場所などの緊急連絡用にネット上に用意されたシステム。

 

被害にあった時に、お世話になるだろうサイト


 実際に災害に遭ってしまった時に、お世話になるであろう方達のサイト。事前にどのような活動を行なっているのか知っておくのもよいだろう。

神戸元気村
http://www.response-jp.org/
 阪神大震災の際のボランティアを中心として結成された団体。現在は災害救援の他、地雷除去支援や環境保護活動を行なっている。

防災・災害ヴォランティア ACTNOW
http://www.alles.or.jp/~actnow/
 災害が発生した際に、被災者が自立できるまでの支援活動を行なうボランティア団体。ボランティア無料登録もできる。

レスキューサポートバイクネットワーク
http://www.imilink.com/jrb/
 バイクの機動力とそれを支援するネットワークにより、震災時に情報収集・救急活動を行なう団体。

日本レスキュー協会
http://www.japan-rescue.com/
  地震等の災害時に活躍する災害救助犬を、育成・派遣している団体。オリジナルT‐シャツも販売している。

 

最後に


 巷では、常にどこかの雑誌に「富士山いついつ爆発~東京は壊滅~」のような記事を見かける。恐らく、誰もがそんな不安を多少なりとも抱えている心理をついた記事なのだろう。1999年7月の大魔王云々の時もそんなことを連想した。神戸の震災も人々の記憶から薄れてきているだろう。災害は突然やってくるものだ。平和ボケした私たちも、せめて災害対策くらいはしておきたい。

(2001/8/31)

[Reported by tatekawa@star.email.ne.jp / otsu-j@impress.co.jp]


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