【電子書籍】

イーペディア、企業・大学向け電子図書館システムを発表

■URL
http://www.epedia.co.jp/

ePediaビューアの起動イメージ
 株式会社イーペディアは、電子図書館システム「ePedia」(イーペディア)の販売開始を発表した。製品の出荷は10月末からとなる。

 「ePedia」は企業や大学などに向けた電子図書館システムで、電子書籍コンテンツを専用の「ePediaサーバ」に置き、企業社員や学生などのユーザーが、イントラネット・インターネットを介して利用するサービスとなる。コンテンツと専用サーバーを利用者ライセンス方式で運営するのが特徴で、各コンテンツの同時利用者数を基準に利用料金を設定する。そのため、利用企業・学校の規模や従業員数などにかかわらず、必要なコンテンツを必要な人数分だけ導入することが可能となり、料金を抑えられるといった面もある。コンテンツの検索・閲覧にはJAVAベースの専用ビューワー「ePediaビューア」(無償配布)が必要で、このビューワーによってユーザー認証やアクセス制御も行なう形となっている。ピューワーからは辞典ごとの検索・閲覧のほか、複数の辞典や図書館をまたいだ横断検索も可能となっている。

 電子書籍コンテンツは、辞書や辞典・用語集などリファレンス類が中心で、初年度は約50タイトルを提供する。追って各専門分野向けの大型辞書や便覧、また雑誌のバックナンバーなどをタイトルとして追加し、3年間で100コンテンツを提供する方向という。なおイーペディアの前身は、辞書サーバーシステム「こととい」を提供していた株式会社イニューシステムで、初年度タイトルは「こととい」ですでに電子化が済んでいる辞典類が中心になるという。

 価格は「ePediaサーバ」の利用料が初年度36万円(税別・以下同)、2年目移行は18万円。各電子コンテンツのライセンスが、同時利用者数3名までの基本タイプで初年度1万5,000円、2年目以降は1万円前後の予定となる。イーペディアによれば、標準的な5種類のコンテンツを、それぞれ5ライセンス(5利用者)ずつ利用する場合、初年度で90万円程度、2年目以降は50万円程度の費用負担になるという。また「ePediaサーバ」をイーペディア側で運営代行する「IDCサービス」も11月末から開始する予定で、こちらは「ePediaサーバ」の利用料に加え、ライセンス運用代行料金として1ライセンスごとに2万8,800円(2年目以降は2万4,000円)が加算される形となる。

 同システムの販売は紀伊国屋書店や日経出版販売、オムロンソフトウェアなどの代理店を通じて販売され、3年後の2004年で契約数1,200サイト、年間売り上げ24億円を見込んでいる。

(2001/9/4)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp