【調査結果】

米国のブロードバンド市場、2005年まではケーブルモデムが優勢~調査結果

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http://www.yankeegroup.com/

 米Yankee Groupは4日、米国における家庭向けのブロードバンド市場は、今後4年間はケーブルモデム事業者が優勢だとの調査報告を発表した。ケーブルモデム事業者は利用のしやすさや低料金、申し込みから設置までの期間の短さなどの点で、ブロードバンド普及の牽引役となっている。これに対し、競合する通信衛星や固定無線を使ったブロードバンド接続サービスは、市場シェアの伸びが鈍いと見ている。

 2005末には、米国においてケーブルモデムサービスへ加入する世帯数は約1,570万世帯に達するが、DSLサービスへの加入世帯数は1,050万世帯、衛星サービスへは450万世帯にとどまる見込み。また、「MMDS(無線による広帯域インターネット接続)」などを使ったサービスは合わせて35万9,000世帯に過ぎない。

 ブロードバンド接続サービスの拡大に及ぼす影響として、家庭へのケーブルモデムの普及、DSL事業者の設置期間の遅さ、コンテンツパッケージのバンドル、音声・動画サービスのバンドルなどが挙げられる。異なるサービスでサービスや利用料金が標準化されれば、ブロードバンド接続サービスは事業者が顧客に提供する付加価値サービスやコンテンツの副次的なものになるだろう、とYankeeは指摘している。

(2001/9/5)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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