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【サービス】

Nielsen//NetRatings、マイナーサイトの利用動向データも参照可能に

■URL
http://www.netratings.co.jp/

 ネットレイティングスは12日、インターネット利用動向情報サービス「Nielsen//NetRatings」において、マイナーサイトの利用動向データも参照できる機能などを新たに提供すると発表した。

 Nielsen//NetRatingsで提供中のウェブ視聴統計データ「Audience Measurement Service(AMS)」のレポート機能として、「All Website」と「Reach Maximizer」という2つの機能が追加される。

 All Websiteはその名の通り、Nielsen//NetRatingsのパネルがアクセスしたすべてのウェブサイトの利用傾向を参照できるものだ。従来のAMSでは、統計上の有意性を保つために一定以上のサンプル数があるウェブサイトだけしかレポートの対象としておらず、その数は毎月1,500サイト程度だったという。これに対してAll Websiteでは、約10万サイトのデータが参照可能。利用者の少ない一般企業のウェブサイトの利用傾向も知ることができるとしている。

 一方、Reach Maximizerは、リーチが最大化するウェブサイトの組み合わせをレポートする機能。視聴者の属性を指定した上で算出することも可能だ。バナー広告を複数のウェブサイトに出稿する場合などの利用が考えられるという。

 Nielsen//NetRatingsではこのほか、ECサイトを評価するための新指標を提供するサービス「E-Commerce Strategies(ECS)」も開始した。「Site Visit Rate(サイト訪問率)」「Retention Rate(再訪問率)」などの指標を提供する。AMSがネット広告の効果を測定するための視聴率などの指標が中心だったのに対し、ECSでは行動データを中心に指標化しているという。視聴者がどのくらいサイトを支持しているかといった側面から利用統計データを参照できるわけだ。

 例えばSite Visit Rateは、1カ月にインターネットを利用した日数のうち、そのサイトを訪れた日数を表わす。7月におけるSite Visit Rateは、「women.benesse.ne.jp」が59.24%で1位、「yahoo.co.jp」が56.24%で2位。従来のリーチという指標では67.74%という圧倒的な視聴率の「yahoo.co.jp」を、リーチがわずか0.53%の「women.benesse.ne.jp」が上回るという結果になっている。

ECSで提供される「訪問者の滞在時間別割合」のレポート画面(左) と「訪問者の訪問回数別割合」のレポート画面(右)。それぞれ滞在時間別、訪問回数別で見たユーザー分布がわかる

(2001/9/12)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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