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同時多発テロ後の状況を考慮し、IIJが米国APの無料化措置

■URL
http://www.iij.ad.jp/pressrelease/2001/ny.html

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は14日、米国でのダイヤルアップ接続を9月末まで無料で提供すると発表した。

 対象となるのは、「IIJ4Uサービス」「IIJダイアルアップスタンダードサービス」「エンタープライズダイアルアップIPサービス」「IIJダイアルアップアドバンスドサービス」のユーザー。IIJ米国APへの接続およびIIJアメリカのローミングオプションが9月30日まで無料になる。

 ただし、ニューヨークとパロアルトにあるIIJ米国APのうち、ニューヨークについては14日朝から利用できない状況となっている。同時多発テロの被害により、通信設備をハウジングしているビルで電源障害が起きたためだという。これにより、米国法人のIIJアメリカが提供する専用線サービスも停止している。

 一方、IIJアメリカのローミングオプションで提供されるAPについては稼働している。ニューヨーク周辺のユーザーについても、こちらのAPを利用することで問題なくインターネットに接続できるとしている。

 IIJの米国APやローミングオプションは、赴任や出張、旅行などで米国を訪れているユーザーが主に利用しており、それらのほとんどが日本人だという。IIJでは、今回の同時多発テロの影響で在米ユーザーの通信サービスに対する緊急性が高まっていることを考慮。すでに“ライフライン”として機能しているインターネットを無料で使えるようにすることで、この状況に貢献できると判断した。

 なお、IIJの日米間回線は1.7Gbpsあるため、メールの利用によるトラフィックが増加しても影響はほとんどないとしている。実際、事件後のデータを見てもトラフィック量の変化は誤差の範囲だとしており、大きな変化は見られていないという。

(2001/9/14)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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