【業界動向】

米同時多発テロが米オンライン旅行会社に深刻な打撃~Expediaは予約が6割減

■URL
http://www.expedia.com/daily/service/press/releases/sept11.asp

 米国で11日に発生した同時多発テロ事件の影響で、オンライン旅行会社において予約件数が大幅に減少している。米Expediaでは、テロ事件発生後の9月12日~16日には、新規の予約件数が1週間前に比べて35~40%の水準にまで減少した。

 9月17日の予約件数は1週間前に比べて約45%の水準にまで回復しており、ExpediaのRichard N. Barton社長兼CEOは「先週発生した大惨事を考慮に入れると、予約水準は米国人の精神が回復に向かっていることを示していると確信している」とコメントした。しかし、これらの数値にはキャンセル分は含まれておらず、テロ事件が旅行サービスや旅行計画に深刻な打撃を与えたことを示している。

 米国では今年6月、大手航空会社5社が設立した米Orbitzがオンライン旅行サービスに参入するなど、同業界は成長に向かっていた。しかし、今回のテロ事件により、予約件数が大幅に減少しただけでなく、顧客を特定できないオンライン旅行サービスに規制を設ける動きも出ており、今後同業界が低迷する可能性もある。

(2001/9/19)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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