【提携】

リッチメディア受信機に搭載

米SONICblueのReplayTV技術を米DotCastがライセンス

■URL
http://www.sonicblue.com/
http://www.dotcast.com/

 米SONICblueは19日、米DotCastに対してReplayTVに搭載されているデジタルビデオをキャプチャー・再生する機能をライセンスすることを発表した。DotCastはこれらの技術をDotCast受信機を搭載したデバイスに組み込んでいく。

 DotCastは、テレビ放送で使われるインフラを使って安価にリッチメディアを配信するネットワークを構築している企業。DotCastが配信するコンテンツの種類としては、DVD品質の動画、CD品質の音楽、ビデオゲーム、電子ブック、アプリケーション、テレビ番組、その他インターネットコンテンツなどのリッチメディア全般が含まれる。DotCastはすでに200もの放送局と提携しており、リッチメディアを家庭まで送り届ける有効な方法として注目を集めている。通常のテレビ放送で使われる規格であるNTSCやPALを利用した場合4.5Mbps、デジタルテレビであれば10Mbpsのスピードでコンテンツを配信するため、1日受信していればインターネットでダウンロードする場合と比べて相当な数のリッチメディアコンテンツを受信することができる。DotCastではこのコンテンツを放送するための著作権保護技術、放送局側に必要なソフトウェアなどのインフラ、受信する側に必要な家電デバイスへのソフトウェア組み込みなどの開発を行なっている。

 DotCastは、DotCastのデジタルネットワークで受信できる端末としてテレビ、ビデオ、パソコン、PDAなどを想定しているが、今回ReplayTV技術をライセンスすることにより、デジタルビデオを保存したり、再生する技術において強みを持つことになる。

 この契約についてSONICblueのCEO兼会長であるKen Potashner氏は「この新しいコンテンツ配信の方法がもうすぐ家庭で利用できるようになり、我々の技術と強力な知的財産権が台頭しつつある一般消費者向けのコンテンツデリバリーサービスにおい不可欠な要素となることを我々は強く信じている」とコメントし、DotCast以外にも同社のソフトウェア技術をライセンスしていくことを表明している。

(2001/9/20)

[Reported by taiga@scientist.com]


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