【調査】

ディズニー、母と子のインターネット利用調査を報告

■URL
http://www.disney.co.jp/press/netiquette01.html

 ウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパン株式会社の一部門であるウォルト・ディズニー・インターネット・グループは、「母と子のインターネット利用に関する調査報告書」をまとめた。このインターネット調査は、首都圏に住む、小・中学生の子供を持つ30~40代の母親を対象に、2001年7月27日~8月6日まで行なわれたもの。有効回収数は、551サンプルだった。

 この調査の目的は、母子のインターネット利用動向を調べ、エチケットや、期待と不安などを把握することだ。母親の年齢別分布では、30代と40代が半数ずつだが、ピークは、30代後半から40代前半となっている。また、母親の職業は、専業と兼業が50%ずつとなっているが、インターネット利用歴では、兼業主婦の方が長い人が多い。なお、調査対象の子供の性別は、男女ほぼ同数となっている。

 母親のインターネット利用動向は、「メール」「ホームページ」「情報探索」が90%を超えており、「ショッピング」(46.1%)、「ニュース」(33.8%)、「オークション」(27.4%)と続く。一方、子供の場合、「ホームページ」(82.4%)、「情報探索」(61.7%)の次に「ゲーム」(55.3%)が続く。「メール」の利用に関しては、女子の66.8%に対して、男子は27.9%と偏った結果となった。しかしながら、74%の家庭でインターネットが日常的な話題となっており、生活に浸透した様子がわかった。

 また、母親の97%が、インターネット上のエチケットやモラルに欠ける人がいると回答しているほか、48%がなんらかの被害やトラブルにあったとしている。ただし、トラブルの37%が「知らない人からメールが届いた」ことであり、ウイルスに感染したり、個人情報が流出したケースは少なかった。

 インターネットの利用について、気をつけていることは「他人への非難・中傷をしない」が66.8%で一位、「信用できないHPからはソフトをDLしない」、「知らない発信者からのメールは開かない」が65%となっている。しかし、個人情報流出に対する心構えをしている母親は50%にすぎず、インターネットに対する危機意識の薄さが浮き彫りになった。実際に、エチケットやトラブル回避の知識を自己診断すると、半数の母親が自分の知識に自信がないと回答している。また、母親による子供のエチケット、トラブル回避の知識の有無の評価でも、82%の母親が子供の知識が乏しいことと認識している結果となった。

 今回の調査では、94%の母親が、子供の教育にとってインターネットが必要だと感じていることがわかったが、同時に63%の母親が、子供がインターネットを利用することに対して不安を抱いている結果となった。なお、不安に関する具体的な内容のトップは「有害なホームページに行ってしまう」が71%であった。

(2001/10/1)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]


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