【調査】

FLJ、インターネットオークションの利用動向調査を報告

■URL
http://www.flj.co.jp/news/online_enq.pdf

 株式会社フロントライン・ドット・ジェーピー(FLJ)は、インターネットオークションの利用動向と問題点の分析をまとめた「インターネットオークションに関するオンラインアンケート集計結果」を発表した。調査期間は、2000年11月1日~12月5日までで、有効回答数は1,031。なお、バナーによる告知は、@nifty、日経BP、Yahoo!JAPAN、DeNA(BIDDERS)、およびECOMのサイト上で行なわれた。

 この調査の目的は、インターネットオークションの利用状況を把握し、問題点を探り出すことで、今後のCtoC取引の発展を阻害する要因を突き止めることだ。回答者の男女比は、男性が51.4%、女性が48.6%で、年齢別に見ると、20代後半と30代前半が多かった。また、回答者の61.4%が実際にオークションを利用している。

 オークションで購入する商品のジャンルでは、「ファッション・アクセサリー」が20%で一位、次いで、「コンピューター・周辺機器」(17.1%)、「趣味とスポーツ」(14.9%)だ。また、一回あたりに使う金額は、販売側、購買側ともに1万円~5万円未満が最も多かった。決済方法では、最もよく使う方法が「銀行振込」(41.6%)で、次に「代引き」(17.4%)だったが、最も望ましい方法では「代引き」(28.1%)、「コンビニ決済」(26.1%)が選ばれた。実際に「コンビに決済」を一番使っているのは5.5%に過ぎず、現状と理想のギャップが浮き彫りになっている。

 調査では、インターネットオークションを利用していない回答者が40%ほどいたが、その主な理由は「怖いから」が37.2%を占めた。怖い理由には、「詐欺」(41.2%)、「現物が見えないことによるトラブル」(25.7%)、「個人情報の漏洩」(14.2%)があげられている。その一方で、実際にオークションを利用している回答者のトラブル遭遇率は、購買側で8.0%、販売側で金銭的被害を伴うケースが5.8%、伴わないケースが12.4%であることがわかった。

 さらに、有料のオークションサービスについては、8割の回答者が肯定的な回答をした。そのうち、3分の1が「安全性」の向上を期待しており、「無料で自動的に保険に加入できるサービス」などが望まれている。

 オークションに対する要望では、利用方法や商品検索のわかりやすさを希望するものや、「オークションの主催者は、場を提供しているだけという言い分は通用しない。ネット犯罪の場を提供している責任を感じて欲しい」というものがあげられている。

(2001/10/1)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp