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■URL
http://www.polycom.co.jp/ (ポリコム)
http://www.packeteer.co.jp/ (パケッティア)
http://www.princeton.co.jp/ (プリンストンテクノロジー)
左からプリンストン・池田社長、パケッティア・金城盛弘社長、ポリコム・林田直樹社長
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ポリコムはテレビ会議システムのシェアの5割近くを占める企業で、同社のテレビ会議システム「View Station」シリーズ(1998年に販売開始)は、販売台数が10万台を突破したほどの普及率を誇る。パケッティアはインターネット上で稼動するアプリケーションやWebサービスの品質保証(帯域保証)を主体とした製品で知られている。 これまでポリコムのテレビ会議システムは、9割方がISDN対応の製品だったが、「今後はIP型が伸び、2年後には半数がIP型になるのでは」(プリンストンテクノロジー代表取締役・池田譲治氏)として、パケッティアと提携して遅延対策を踏まえたIPテレビ会議ソリューションを提供する運びとなった。
今回「View Station」シリーズと組み合わせて提供されるのは、パケッティアの帯域管理製品「Packet Shaper」となる。これはネットワーク上でアプリケーションを意識した帯域管理を行なう製品で、通常の帯域管理の場合、たとえばRealPlayerなどのストリーミングと「View Station」が同時にネットワーク上で利用された場合、そのどちらも制御してしまい、テレビ会議に支障を来たす状況があった。「PacketShaper」を利用すると、「View Station」に一定の帯域を確保した上で、残りを他のHTTPやストリーミングに振り分けることが可能となり、これによって動画や音声などの遅延のないIPテレビ会議が実現できるという。発表では実際にトラフィックを発生させたデモを行ない、「PacketShaper」使用時とそうでない時の遅延の差を明らかにしていた。
なおポリコムの親会社である米Polycom社は、9月10日にテレビ会議システムの競合相手であったPictureTel社の買収で合意に達したと発表している。今後3ヶ月から半年で買収を完了し、両社の製品ラインナップを整理した上での展開を図る方向だ。
(2001/10/2)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]