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■URL
http://ism-alliance.org/cgi-bin/phtm/prlist.pl?9986
業界団体のInternet Streaming Media Alliance (ISMA)は2日、ストリーミング配信のオープン仕様「ISMA 1.0」を策定したと発表した。ISMAは、IPネットワーク上でリッチメディアをストリーミング配信するための実装仕様だ。
ISMAは、米Appleや米Cisco Systems、米IBM、オランダのPhilips、米Sun Microsystemsなどが設立した業界団体。同団体では、ストリーミングソリューションのオープンな仕様の開発・推進を目指している。ISMA 1.0は同団体によって初めて開発された実装仕様で、さまざまなベンダーのISMA対応製品間で相互運用できるよう、段階的な実装の取り決めを提供する。
ISMA仕様では、2つの階層的なプロファイルが定められている。まず「Profile 0」は、動画・音声の再生機能に制限のある携帯電話やPDAなどの端末向けに、無線やナローバンドを介して動画・音声コンテンツをストリーミング配信するための仕様。さらに「Profile 1」は、セット・トップ・ボックスやパソコンなどのより高性能な端末向けに、ブロードバンドを介してコンテンツをストリーミング配信するための仕様だ。
ISMA 1.0では圧縮技術として標準仕様のMPEG-4を採用。サーバーやクライアントなどに組み込まれたMPEG-4と同様に機能するよう定められており、ストリーミングフロー間の互換性を確保している。同様に、RTPやRTSP、SDPなどの機能も定められている。
ISMAは、同仕様に準拠したプログラムや相互運用できるプログラムの策定に注力しており、2001年末までにこのようなプログラムの策定を完了させ、2002年第2四半期にはISMA仕様に準拠したソリューションを発表する予定だ。
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(2001/10/3)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]