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グローバルメディアオンライン（GMO）は3日、同社の運営するドメイン登録サービス「お名前.com」において、日本語による「.COM」「.NET」「.ORG」ドメインの登録期間を無料で半年間延長する措置をとると発表した。2000年11月10日から2001年11月10日までの間に登録されたドメインが対象となり、すでに登録更新が行なわれたドメインについても自動的にこの措置が適用される。
日本語を含む多言語ドメイン名については現在、IETFで標準化作業が進められているが、そのスケジュールは大幅に遅れており、“多言語.COM”ドメイン名の登録開始から1年近く経っても運用できない状況が続いている。今回の措置は、このような状況を考慮し、「.COM」などのレジストリ（ドメイン管理業者）である米VeriSignが打ち出した方針に沿って行なわれるものだ。
GMOによると、「正式に運用できないドメイン名について登録料が発生し続けるような現在の状況について、何らかの処置が必要なのではないか」というような意見が各レジストラ（ドメイン登録サービス業者）から上がっていたという。実際にGMOでも、ユーザーにサービスを提供しているという立場から、VeriSign対して意見を示していたという。
このような動きに対してVeriSignでは、登録を受け付けた多言語ドメインについて各レジストラから徴収するドメイン登録料を半年間無料にするという方針を決定。GMOではこれを受け、登録期間を無料で半年間延長するという形でユーザーに還元することにした。したがって、実際にどのような形でユーザーに還元するかは各レジストラの判断となる。レジストラによっては、特に期間延長や料金割引などを行なわない可能性もある。
なお、GMOによると、このような“塩漬け”状態に対するクレームは予想していたほど多くはないという。これは、実際に運用することが目的というよりも、知的所有権を保護するために登録されたドメインが多かったためではないかと考えられる。
(2001/10/3)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]