【決済】

NTTコム、ICカード利用の認証サービス「セーフティパス」を11月開始

■URL
http://www.safety-pass.com/
http://www.ntt.com/NEWS_RELEASE/2001NEWS/0010/1004.html (リリース)

セーフティパスのサイトへ  NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTTコム)は、ICカードを利用したセキュリティプラットフォームサービス「セーフティパス」を11月1日から開始すると発表した。

 これは利用者に専用のICカードとPC用ICカードリーダーを配布し、これらを使って商用サイトへのログインや決済、企業ネットワークへのアクセスなどを可能にするサービスだ。ICカードを利用することで、本人認証やオンライン決済時などのセキュリティを確保し、安全なサービスを提供できるという。

 NTTコムでは「セーフティパス」の利用シーンを大きく3つ想定している。1つめは会員向けのネットサービス。金融やエンターテインメント関連の会員制サービスなどで、アクセスしている会員が本人だという確実な認証と、取引情報のセキュリティ確保を行なう形となる。2つめは企業の従業員が利用するケースで、自宅から企業内LANへアクセスする際、「セーフティパス」で認証を行ない、企業内のメールや機密が漏洩する事態を防ぐ。企業内での利用については、社員食堂や売店での商品購入など、リアルでの決済機能も持たせた形での提供も想定している。3つめは一般のコンシューマー向けで、クレジットカードや個人情報などを「セーフティパス」に登録し、対応したサイト・オンラインショップで買い物をする場合のセキュリティを確保するといった具合だ。

 またセーフティパス専用の電子マネー「ちょコム」も合わせて開始する。これは事前にクレジットカード決済などで「ちょコム」を購入し、この「ちょコム」でオンライン決済を行なうもので、デジタルコンテンツなどの小額決済に用いたり、クレジットカードを持てない年齢の子供が、親からもらった「ちょコム」でオンラインで買い物をするといった使い方ができる。またショップのポイントシステムに置き換えることも可能という。

セーフティパスで利用するICカードとリーダー
 NTTコムでは「セーフティパス」の利用や提携について、すでに都市銀行や大手カード会社、ぴあ、ビックカメラ、楽天ブックス、フェリシモ、ソフマップ、大日本印刷、凸版印刷など多数の企業から参加表明を受けているとし、11月1日のサービス開始時点では150の商用サービス・サイトが対応、今後さらに増加する予定だ。またJCBやオリエントコーポレーション、UCカードらとは、ICチップ搭載クレジットカードを用いて、クレジットとセーフティパスの機能を持たせた一体型カードも提供する。なお2002年夏ごろをめどに、携帯電話を利用したサービスも開始するという。

 一般ユーザーの申し込みは11月1日からサイトで受け付け、申し込みから10日前後でICカード、リーダーが届く形となる。利用料は年間1,000円で、2002年3月末までに入会した場合は初年度利用料は無料、かつ一定額の「ちょコム」を贈呈するキャンペーンも予定している。サイトやネットワークにログインするID・パスワードは「IDキーホルダ」という機能を利用するが、これは登録3件までは無料、4件以上は一律500円となる。またカードの紛失・盗難などで、「セーフティパス」経由で不正使用が行なわれた場合、年間50万円までを保証する「セーフティパス保険」が付加されるという。

 NTTコムでは「セーフティパス」の利用者数について、2002年末までに100万人獲得を目標としている。

(2001/10/4)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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