【調査結果】

「Webサービス」など4技術が今後10年間で台頭~米Gartner予測

■URL
http://www.gartner.com/

 米Gartnerは8日、今後10年間に台頭すると予想される4つの技術トレンドを発表した。これらは、「顧客サービスの自動化」、「Webサービス」、「ウェアラブルコンピューター」、および「電子商取引商品のタグ付け」の4技術。現在の景気低迷の中で、企業は今後の中核事業を支える技術を選択することが緊急課題となっており、この参考となるものだとしている。

 まず、2005年までに、情報処理や遠隔処理などに関する顧客サービスの70%が自動化されると予測する。さまざまな技術の向上により、複雑な情報処理やサービス処理を人手を介さずに行なえるようになりつつある。このような自動化技術の普及を牽引する要因として、投資収益や顧客到達度、サービス品質の高さなどが挙げられる。

 次に、ソフトウェア部品として業務処理をパッケージ化することで、「Webサービス」はこれまで開発してきたeビジネスを駆逐するとしている。Webサービスはソフトウェアの開発や統合を迅速かつ容易にして、企業が中核事業に専念できるようになる。この技術はまだ成熟していないため、ミッションクリティカルなWebサービスの開発には利用すべきではないが、2001年から2002年にかけて最も注目される技術になると見ている。

 さらに、2007年には15~50歳の米国人の60%が無線機能を持つ「ウェアラブルコンピューター」を着用し、1日に6時間以上利用するようになると予測する。ウェアラブルコンピューターは、無線環境でも常時接続環境を提供し、ユーザーはコミュニティや情報サービスなどを常に利用できるようになる。このようなウェアラブルコンピューターの普及は、有線のWebがもたらしたのと同様の影響を電子商取引やサービスに及ぼすと見ている。

 最後に、2008年にはB2C電子商取引は900億ドル、B2B電子商取引は3,500億ドルに達すると予測されるが、このような市場拡大は、商品に関する情報や評価などを電子タグとして取り付けることで達成できると予測している。消費者や企業向けの商品やサービスに、検索機能や格付けなどを含むタグを付けることで、消費者の購入活動を変化させ、アドバイスや市場調査に注力する新しい業界が誕生すると見ている。

(2001/10/9)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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