【技術】

米Lucent、無線通信の世界的なローミングを可能にするソフトを発表

■URL
http://www.lucent.com/press/1001/011009.bla.html

 米Lucent Technologiesは9日、同社Bell研究所の研究者が、あらゆる無線ネットワークで世界的なローミングを可能にするソフトウェアアーキテクチャ「Common Operations」(COPS)を開発したと発表した。第3世代(3G)携帯電話の「CDMA2000」や欧州の3G規格「UMTS」、無線通信規格の「802.11」などに対応する。

 COPSは、モバイル利用者が加入するネットワークから離れ、異なる種類の無線ネットワークが使用されている地域においても、音声・データ通信サービス、情報、メッセージなどにアクセスできるようにするアーキテクチャだ。また無線事業者は、ネットワークの更新や管理を効率的に行なえるようになるという。

 COPSでは、さまざまなプロトコルを用いているネットワークのデータを共通言語に翻訳する機能を持つ独自の「protocol gateway」を備えている。これにより、認証や認可、位置データなどを含む加入者情報を、さまざまなネットワークからアクセス可能な情報として管理できるようになる。

 現在、異なるネットワークではモバイル加入者の識別や位置特定ができないため、世界的な無線ローミングは不可能だ。COPSでは、加入者情報のデータベース「Home location register」(HLRs)に共通インターフェイスを提供し、携帯電話のプロトコルをIPに(あるいはその逆方向に)、ユーザー情報や信号技術を自動変換することで、HLRに保存されたデータを異なるネットワークで利用可能にする。

(2001/10/10)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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