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【イベント】

NTT-MEとNTT-Xがプライベート展示会を開催

■URL
http://www.ntt-me.co.jp/info/event/privateshow01-02/index.html

 エヌ・ティ・ティエム・イー(NTT-ME)とエヌ・ティ・ティエックス(NTT-X)が提供するサービスやソリューション製品を展示・紹介するプライベートイベント「NTT-ME | NTT-X PRIVATE SHOW 2001→2002」が、11日と12日の2日間にわたって東京都港区の品川インターシティホールにおいて開催されている。

 今年のイベントでは、両社がブロードバンドITソリューションとして展開している「XePhion」「WAKWAK」「ME WAVE」「goo」という4つのサービスブランドを前面に押し出しているのが特徴だ。

展示会場もブランドごとに4エリアに分かれている。スタッフの人数も多く、詳しい説明を聞くことができる 「WAKWAK」のテレビCMで起用されている女性4人グループ「Cyber-ber」も登場。オリコン初登場で100位にランクインしたというデビュー曲を披露した

 例えばWAKWAKのコーナーでは、ADSL対応のISPサービスを紹介しているが、ラストワンマイルのブロードバンド化だけでなく、住宅内の回線環境もブロードバンド化が求められるということで、「ホームLAN」という配線システムが展示されていた。これは、カテゴリー5のLANケーブルを各部屋に先行敷設するものだ。住宅を新築する際は10~20年先のことまで考える必要があるため、将来、100MbpsクラスのFTTHが普及した場合でも対応できるという強みをアピールしていた。

 なお、このシステムでは住宅内に、ルーターやハブを収納する「情報配線BOX」を設置し、そこから各部屋までスター状に分岐する形となる。LANだけでなく、電話のモジュラージャックや放送受信用のアンテナ端子、電源コンセントも併設することができるようになっており、通信だけでなく放送も合わせて対応できるとしている。

 さらに、ホームLANに接続できるサーバー一体型のネットワークカメラもオプションとして用意。ベッドで寝ている子供の様子を離れた部屋のパソコンからモニターするなどの利用が考えられるという。

向かって右のボックスが「情報配線BOX」。家屋に引き込まれた電話線やCATVケーブル、光ファイバー回線などはまずここに接続される。配管は直径22mmのものが用いられる オプションのネットワークカメラ。ウェブブラウザー上のインターフェイスからカメラの向きなどを操作可能だ

 WAKWAKのコーナーではこのほか、ブロードバンドへの対応を図ったインターネット接続用セットトップボックス「わくわくステーションII」を展示し、動画再生などのデモを行なっているほか、低価格のIP電話サービス「WAKWAKコール」などを紹介している。

 ME WAVEは、通信機器製品やソリューションなどを扱うブランド。コンシューマー向けとしてはTAの「MN128」シリーズが有名だろう。従来はISDN用というイメージが浸透していた同シリーズも今年はブロードバンドへのシフトが進んだ模様だ。MN128シリーズでは、ADSLやCATVモデムとの接続や無線LAN機能に対応した製品のみの展示となり、ISDN専用製品の展示はなくなった。また、同じMNという型番を冠する製品でも、ADSLモデム内蔵の「MN7300」や無線LAN対応の「MN7500」といったブロードバンドルーターに主力が移りつつある。

 このほか、XePhionのコーナーでは、高速エクストラネットサービスやデータセンター系のビジネスソリューション、日本テレビらと共同で推進している映像コンテンツ配信プラットフォーム「B-BAT」などが展示されていた。また、gooのコーナーでは、普段インターネット上で目にするポータルサイトとしてのgooそのものではなく、その技術をベースにしたマーケティングソリューションなどの展示となっている。

「わくわくステーションII」には、Linuxベースの製品(写真中央のテレビの上にある銀色の製品、12月発売予定)と、Windows CE3.0ベースの製品(写真右奧のテレビの上にある黒い製品、来春発売予定)の2タイプがある。いずれも価格は5万弱になる見込み MN128シリーズなどのダイヤルアップルーター、ブロードバンドルーターのBAシリーズなどの製品が揃って紹介されている。セットで実勢価格が4万円弱と少々高価だが、宅内の配線が不要ということで無線LAN機能を持つ「MN7500」の人気が高いという
IP音声ネットワークを利用した通話サービス「WAKWAKコール」「WAKWAKコール・ゴーゴー」などの展示コーナー(左)。カンファレンス会場では、NTT-MEの稲村取締役が「ボイス革命」をテーマとした講演を行ない、ブロードバンドのキラーアプリは必ずしも映像ではないのではないかと疑問を投げかけた。すなわち、その前の段階として「ボイス」がキラーアプリとなるとし、VoIPによる「WAKWAKコール」を大いにアピールした

 イベントでは、両社のスタッフによるカンファレンスやセミナーも行なわれている。11日の夕方には、NTT-MEとNTT-Xの代表取締役社長を務める池田茂氏が基調講演を行ない、“ブロードバンドカンパニー”としての両社の姿勢をアピールした。

 池田氏は、社会がブロードバンド化するということは、「物理的に回線がナローバンドからブロードバンドになるだけではなく、本質的にまったく違うものになる」ことであるとし、すべての分野とすべての人においてITが一般化しなくてはならないと指摘した。そのため両社では、「ITが誰でも簡単に使える時代」を実現すべく、事業を展開しているという。

基調講演に立った池田社長(左)。ステージの横には、NTT-MEの商用車とスタッフのユニフォームも展示されていた(右)。“ブロードバンドカンパニー”と掲げ、“ビタミンカラー”のデザインに変更したことで、このところ街でもよく目にするようになった。約7,000台が走っているという。ユニフォームは、実際にユーザー宅に訪問するという作業の性格上、誰が見てもNTT-MEのスタッフだとわかるようなデザインを採用した

(2001/10/11)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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