【調査結果】

2003年には70%の企業がIMサービスを利用~セキュリティも深刻な問題に

■URL
http://www4.gartner.com/5_about/press_releases/2001/pr20011011a.html

 米Gartnerは11日、企業におけるインスタントメッセージング(IM)の利用に関する調査報告を発表した。無料のIMサービスは企業に急速に普及しており、2003年には70%の企業で利用されるようになる。しかし、IT部門の許可やサポートを受けずに従業員が導入しているため、企業は深刻なセキュリティ問題に直面すると警告している。

 GartnerのDavid Smith副社長は「IM利用の急速な普及は、個人があまり考慮せずにコミュニケーションツールとして導入を進めた結果だ。かつては電子メールも同じようなパターンで普及した。電子メールでは、企業がセキュリティや信頼性、企業方針の問題を認識して取り組むまでには10年以上かかった。企業はIMの利用に対して相応の注意を払う必要があり、そうしなければ電子メールで学んだ苦い教訓を繰り返すことになる」と指摘。

 IMサービスは、数百万人の従業員があらゆる業務処理を円滑、あるいは容易に行なうために日常的に利用されている。正しく管理して業務に取り入れれば、IMサービスは業務を運用する能力を大幅に向上することができ、IMサービスを効果的に利用する企業は競争面で優位に立てる、とGartnerは提言している。

 IMサービス市場では、MicrosoftとAOL Time Warnerが激しいシェア争いを繰り広げている。両社が争っているのは各社の1部門に過ぎないが、最も成長が高い分野でもある。「両社の争いは短期間では勝敗は決まらないだろう」とGartnerはみている。

(2001/10/12)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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