【サービス】

「Windows Messenger」で一般電話への通話が可能に
MicrosoftがDialpadなどと提携

■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/2001/oct01/10-11XPPhonePR.asp

 米Microsoftは11日、WindowsXPに搭載されるインスタントメッセージソフト「Windows Messenger」のアップデートとして、パソコンから一般電話へ通話できる機能を搭載することを発表した。これにより使い慣れたインターフェイスを通して、インターネット電話により安価に電話をかけることができるようになる。

 MicrosoftがWindows Messengerのインターネット電話インフラとして提携した会社はCallserve、deltathree、Dialpad、Net2Phone、TELUSの5社。いずれも通常の国際通話に比べて格安料金で世界中に通話できるサービスを提供してきた実績を持つ。これらの企業はこれまでも独自のソフトを使ってインターネット電話サービスを提供しているが、これまでサービスを利用してきた顧客のアカウント残高をそのままWindows Messengerから利用できる仕組みを設けるという。なお、企業によってはサービス提供地域が異なるため、Windows Messengerの利用者は自分の属している地域によって選択できる電話会社が異なる。Microsoftではこれらの企業以外にもインターネット電話サービスプロバイダーとの提携を検討しているという。

 WindowsXPのユーザーにとってアップデートのサイズは1MB以下になる予定で、このサービスが始まる10月25日以降アップデートとしてダウンロードできるようになるという。さらにMicrosoftでは最新のWindows Messengerだけでなく、現在WindowsXP以前のバージョンで使われているMSN Messengerにもこのサービスを利用できるようにするためのアップデートを近々公開する予定だ。

 MSN Messengerではこれまで米国内においてNet2Phoneと提携し、全世界の一般電話への通話サービスを提供していた。またIMクライアントとしてはMSN Messengerとシェアを争っているICQもNet2Phoneと提携して同様のサービスを提供している。

(2001/10/12)

[Reported by taiga@scientist.com]


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