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■URL
http://www.softbankec.co.jp/
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右から宮内氏、長井氏、宇陀氏
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説明会にはソフトバンクECの宮内謙代表取締役社長、同社の長井正利常務、ソフトバンク・コマースの宇陀栄次代表取締役社長が出席。まず宮内氏がソフトバンクEC全体の現状として、2001年9月期でBtoB事業とeサービス事業は順調な反面、BtoC関連ではPCレンタル事業などの停滞で赤字化している状況を説明。これまでは創世期～成長期として子会社・関連会社を短期間で一気に増やしていたが、「事業の柱と営業利益ターゲットを明確にし、3年で黒字化する見込みのない事業は見直しを図る」（宮内氏）と表明した。すでにイー・ショッピング・インフォメーション、スタイルインデックス、イーズ・ミュージック、グローバルワークプレイス・ジャパンなどがグループ他社へ吸収、また撤退となっている。この結果、2002年度には新規事業（1999年以降に開始した事業で、ソフトバンク・コマースなどの既存事業は除く）で約30億円の黒字化を計る方向という。さらに「『Yahoo!BB』によってブロードバンド普及に弾みがつき、第2次IT革命がもたらされる」（宮内氏）として、今後の事業展開では「ブロードバンドインフラサービス事業・ITサービス事業・ECサービス事業が今後の3つの柱となる」（宮内氏）と位置付けた。
次いで、各事業の具体例や注力点などを解説。まずECサービス事業では、日本アリバの電子調達ソリューション「Ariba Buyer」の好調ぶりをアピール。大手企業への導入が相次いでおり、すでにアサヒビール、ダスキン、セブン-イレブン・ジャパンなどをはじめ10社以上が決定しているという。また「イーエスブックス」ではユーザーや出版社・企業が自らのセレクトでオンライン書店を設置できる「みんなの書店」機能で売上げが大幅に伸びている点に触れ、「こうした自己増殖型のモデルは今後も強化していく」（宮内氏）と述べた。
ブロードバンドインフラサービス事業では、「ブロードバンド普及に伴って大容量のコンテンツが増加し、これをどこに格納して配信するかが問題となる。このため過“マネージドストレージサービス”が不可欠となる」（長井氏）として、インターネットデータセンター同士を結びBtoBのストレージネットワークを構築、企業向けにストレージとMAN（Metropolitan Area Network）環境の提供を行なう新会社「エントレージ・ブロードコミュニケーションズ」へ注力する。エントレージではまたアカマイ・AIPブリッジ・IPレボルーションなどと共同で、コンテンツデリバリープラットフォームの構築・提供も行なっていく。さらに事業者を超えたデータセンター間のオープンプラットフォーム実現を検証する「B-cubeプロジェクト」も展開。10万人規模を超える同時ストリーミングの実現を目指し「この2～3年内に大手キャリアもストレージビジネスに参入するだろう。そのときにエントレージでノウハウを提供する」（長井氏）ことを視野に入れているという。
ITサービス事業では、ソフトバンク・コマースの宇陀社長が、リアルビジネスに注力し、不況下にも関わらず業績は上がっている点を強調。今後の注力点として、ソフトウェアのライセンスポータルサービスや、米Rainbow TechnologiesとソフトバンクECの合弁会社「レインボー・テクノロジーズ株式会社」と共同で、モバイルやブロードバンドでのセキュリティソリューションを提供していく方針を表明した。また「IT業界はまだ産業としては未熟で、イノベーションの機会はいくらでもある」（宇陀氏）として、ラオックスとの協同事業としてプル型セールス拠点も打ち出していくという。また当初は今秋に予定していたナスダック・ジャパン公開の延期については、「あくまで延期」（宇陀氏）とした上で、ソフトバンクECからの独立性を高めることが目的だったため、延期による資金調達などの心配はない点を強調した。
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| プレゼンテーション資料より。「Yahoo!BB」を契機に第2次IT革命が到来 | ブロードバンド普及により3つの事業テーマへ注力 |
(2001/10/16)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]