|
■URL
http://www.nttpc.co.jp/press/html2001/20011016.html
株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)は、同社が運営するISP「インフォスフィア」とホスティングサービス「ウェブアリーナ」の利用者の一部に、請求漏れがあったことを発表した。対象契約数は1万7,000件となっている。未請求金額の合計は、1億4,800万円となる。
今回未請求となった期間は、1999年3月から2001年8月までの約2年半の間。未請求額は100円程度から最高12万9,000円となっている。未請求の対象となったのは、インフォスフィアなどの月額利用料金をクレジットカードにて決済していたユーザーで、尚且つ対象期間にクレジットカードの有効期間が切れていたユーザーとなる。
今回の事件は、クレジットカード決済を利用している場合、通常クレジットカードの有効期限が切れた際に、新しいクレジットカードの情報が各種クレジットカード会社からNTTPCに連絡される。しかし、その更新データ受信の際にNTTPC側のシステムにバグが存在し、NTTPCの請求システムのクレジットカードの更新が、正常に行なわれていなかった為に起こった。それにより、NTTPCが有効期限が切れた後も古いクレジットカードに料金を請求していた為、その期間の料金が全て決済できなかった。
NTTPCによると、8月30日にクレジットカード会社から「あまりにも同様のエラーが多すぎる。NTTPCの方で調査が必要ではないか」との連絡を受け調査した結果、今回の未請求が発覚したという。また、1999年3月から2001年8月までの間、対象ユーザーから「未請求なのだが」という連絡を何件か受けていたが、個別の事情ということで対処してしまっていたという。
NTTPCは、10月16日より対象ユーザーに対して、お詫び文と説明文を送付して未請求額を別途請求するが、支払方法などは相談していく。また、具体的な料金の回収方法として「請求金額が低額の場合は原則として、9月分の請求分と合算して一括請求するが、請求金額が高額あるいは異論のあるユーザーに対しては、できるだけ分割請求などの個別対応を行なっていきたい」としている。
現在、クレジットカードの更新システムは改善され、正常に稼動している。今後は、更新処理での入力項目のチェック方法を改善し、更新処理におけるエラー内容の出力方法やユーザーのサポート対応も含めて見直す方針だという。
(2001/10/17)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]