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http://www.netratings.co.jp/press_releases/pr_191001.html
ネットレイティングス株式会社は、2001年9月度の「Nielsen//NetRatings インターネット利用動向情報サービス」(Audience Mesurement Service、以下AMS)の調査結果を発表した。米連続テロやNimdaウィルスの流行といった事件の影響が、インターネットでも強く出た結果となっている。
まず、米連続テロ事件の影響で、ニュース関連サイトでアクセスの急増が見られた。特に顕著なのは米国のニュース専門局「CNN」、および速報性の高い通信社系のサイトだ。まずCNNの日本語サイト「cnn.co.jp」は8月の19万8,000人(人数はユニークオーディエンス数、以下同)から38万8,000人と、96%の伸び率。同米国サイト「cnn.com」も、8月のランク外から9月は28万1,000人と、日米サイトの双方で大きくユーザーを集めた。通信社では共同通信が8月の11万4,000人から9月は25万8,000人、時事通信は8月のランク外から9月は15万1,000人と、いずれも大幅に伸びている。
他の新聞社サイトも同様で、Yahoo! ニュースが186万9,000人から344万7,000人(8月に比べ84%の伸び、以下同)と急増したのをはじめ、読売新聞は164万5,000人から190万3,000人(16%)、朝日新聞は142万9,000人から150万4,000人(5%)、日本経済新聞が106万人から116万8,000人(10%)、毎日新聞が99万7,000人から123万9,000人(24%)と、いずれもアクセスを集めていた。
一方、“サイトを閲覧しただけでも感染する”と騒がれた「Nimda」ウィルスの影響で、ウィルス対策事業を行なう企業のサイトへのアクセスが高まった。トレンドマイクロが54万5,000人から101万人(85%)、シマンテックが36万6,000人から56万人(53%)、ネットワークアソシエイツが16万8,000人から37万1,000人(121%)などの結果が出ている。また企業内のPCからのインターネットアクセスが、お盆など休みの多い8月よりも9月のほうが減少したという結果が出ている。ネットレイティングスではこれについて、企業や企業内のユーザーがNimdaへの対策としてインターネットアクセスを控えたためではないかと見ている。
なおWeb全体の利用者動向では、トップ10の順位に若干の入れ替えがあったのみで顔ぶれは変わらず、1位Yahoo!(前月同)、2位ニフティ(前月同)、3位MSN(前月同)、4位楽天(前月6位)、5位マイクロソフト(前月同)、6位NEC(前月4位)、7位ソニー(前月同)、9位NTTコミュニケーションズ(前月9位)、10位NTT-X(前月8位)、10位ライコス(前月同)となった。
(2001/10/19)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]