【技術】

P2P技術でアルツハイマーや狂牛病を研究~米Intelやスタンフォード大学など

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http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20011017corp.htm
http://www.intel.com/cure/

 米Intelとスタンフォード大学、米アルツハイマー協会は17日、P2P技術を使ってアルツハイマーおよびアミロイド病の研究に取り組むプロジェクト「Stanford Alzheimer and Amyloidogenic Disease Research Program」を発表した。Intelは4月、P2P技術を使って癌研究に取り組むプロジェクトを発表しており、これに続く2件目の医療研究プロジェクトとなる。

 今回のプロジェクトでは前回と同様、IntelのWebサイトに「スクリーンセーバー」のように機能するP2Pプログラムを用意する。このソフトは、ユーザーがPCを使用していない時間にバックグラウンドで動作する。これにより、未使用の計算能力を活用したコンピューターの仮想ネットワークを構築し、科学研究向けのスーパーコンピューターと同等の処理を行なう。

 同プロジェクトでは、アミロイド病の原因となる、誤った高次構造を持つタンパク質やプリオンの解明に取り組む。さまざまな条件でシミュレーションを行ない、タンパク質がどのような条件や原因で誤った構造をとるかを調べる。アルツハイマー特有のタンパク質だけではなく、2型糖尿病や狂牛病の原因となるタンパク質にも取り組む。同研究は、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症など、他のアミロイド病の解明にも役立つとしている。

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(2001/10/19)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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