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【プロバイダー】

公衆電話だけでインターネット接続可能
ぷららが会員向けに新サービス

■URL
http://www.plala.or.jp/access/community/ic-access/

 ぷららネットワークスは23日、ICカード公衆電話でインターネットが利用できる「ぷららICアクセスサービス」を、「ぷらら」会員向けに11月1日より提供すると発表した。NTT東西が設置を進めているICカード公衆電話の機能を利用し、電話機の液晶画面でウェブアクセスやメールの確認が行なえる。

 1999年に登場したICカード公衆電話は、もともと組み込みブラウザーを搭載しており、Compact HTMLによるページを表示できる簡易インターネット接続機能も備えていた。すでにLモードで同機能が利用されているが、一般のISPとしては今回、ぷららが初めて対応した。NTT東日本によると、他にも数社のISPから引き合いがあるという。

 サービスの申込者には、ユーザー情報とAPの電話番号が記録された「ぷららICアクセスカード」が郵送される。これを電話機にセットし、暗証番号を入力することでぷららに接続できる仕組みだ。専用のスタートページが用意されており、メールの確認やISP情報の閲覧が行なえるほか、Compact HTMLで作成された一般のiモード用サイトへアクセスすることも可能だ。

 仕組みとしては、通常のダイヤルアップ接続と変わりはない。違うのはデバイスが電話機そのものという点だけであり、接続先もぷららの既存APの中から任意のところを利用するようになっている。料金についても同様で、ネット接続部分はぷららの接続料として発生、APまでの通話料はICテレホンカードまたは硬貨でNTTに支払うという体系だ。なお、このほかにカード発行費用として1,700円が発生するが、半永久的に利用可能だという。

 外出先でインターネットを利用するデバイスとしては、すでに携帯電話が実用レベルで普及しており、公衆電話アクセスがこれに真っ向から競合するとは考えにくい。ぷららでも「病院などの携帯電話使用が不可能な場所や、モバイル環境のない時」の利用を想定している。

(2001/10/23)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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