最大30MbpsのCATVインターネット
イッツコムが来春より投入

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http://www.itscom.jp/main/new/new01/index.html

　イッツ・コミュニケーションズ（イッツコム、旧東急ケーブルテレビジョン）は24日、CATVインターネットサービスの新メニューとなる3コースを発表した。最大30Mbpsのヘビーユーザー向けコースを来春より投入するほか、既存サービスと同等のコースについても11月から実質的な値下げが行なわれる。新設されるコースの内容は下記の通り。

　「かっとびワイド」については、ケーブルモデムの標準規格であるDOCSIS 1.1準拠の製品を新たに採用することで対応する。ただし、モデムを換えるだけでは高速化にも限界があるため、同時に伝送路自体を高速化しなければならない。そのため、これには同社が推進しているCATVネットワークのHFC（Hybrid Fiber Coax）化が前提となる。すでに神奈川県横浜市港北区や川崎市中原区などでHFC化が完了しているほか、今年度内には横浜市青葉区、東京都渋谷区でも工事を終える見込みとなっている。したがって、かっとびワイドはこれらのエリアから順次開始されることになる。なお、イッツコムのサービスエリア全域でHFC化が完了するのは2003年第1四半期の予定だ。

　月額料金については今のところ具体的な価格帯は示されていないが、例えば有線ブロードネットワークスが最大100MbpsのFTTHサービスを月額6,100円で提供していることを考えれば、それ以下で設定してくるものと思われる。

　「かっとびプラス」は、現在提供中のサービスの改定とも言えるコース。既存ユーザーは自動的にこのコースに移行する。既存コースは、テレビ放送サービスとの同時加入で実質月額3,200円（月額7,000円のうち3,800円がテレビサービス分）、インターネットの単独加入で月額5,200円だったが、かっとびプラスでは統一料金となった。ただし、既存コースでは月額1,000円のオプションサービスとなっていた「ファミリーパック」（メールアドレス5個、ホームページ10MB）が基本料金内に含まれるため、同時加入者にとっては1,000円、単独加入者にとっては3,000円のそれぞれ実質的な値下げと見ることができる。

　通信速度についてだが、現在同社がネットワーク内の通信速度として公表している数値は最大14.3Mbpsだ。これが8Mbpsとなるということでスペックダウンと見えるかもしれないが、14.3Mbpsというのはあくまでもケーブルモデムのスペックであり、実効速度ではない。実際、現在は4Mbpsで帯域制限がかけられているため、逆にスペックアップとなる。帯域制限の設定変更により対応するため、既存サービスからの移行ユーザーでも現在のモデムを交換する必要はない。

　さて、最大30Mbpsという高速メニューが提供されるということで、今後期待されるのはネットワーク内でのブロードバンドコンテンツやサービスだろう。イッツコムも出資するAIIとの協力により、かっとびワイドのサービス開始と同時期を目標にリッチコンテンツの提供を開始したいとしている。

(2001/10/24)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]