【セキュリティー】

JPCERT/CC、7月から3ヶ月間のセキュリティー動向を報告
~システムへの侵入報告26件など~

■URL
http://www.jpcert.or.jp/pr/2001/pr010006.txt

 コンピュータ緊急対応センター(以下JPCERT/CC)は、7月1日から9月30日までの3ヶ月間にJPCERT/CCに報告された、コンピュータセキュリティーインシデントに関する報告の件数が589件だったことを発表した。

 JPCERT/CCは、インターネットのセキュリティー問題に関して、情報の収集や防止策の検討・立案などを行なっている団体。今回の定期報告では、不正侵入・ポートスキャンなどの不審アクセス・サーバーの不正中継・送信ヘッダを詐称した電子メールの配送などについて報告されている。報告された総数は589件だった。なお、4月から6月までの報告総数は1,053件だったので、半数程度に減少したといえる。

 総数589件の内訳としては、不正侵入数が26件。報告されたトップレベルドメインで一番多かったものは「.jp」。ポートスキャンで一番多かったポートは80番ポート(http)となっている。また、メール送信などでのサーバーの不正中継の報告が4件あったことから、スパムメールの「踏み台」にされている可能性も示唆される。

 今回の報告では、報告総数が半分程度に減少したものの、4月から6月期の不正侵入報告件数が28件だったことから、不正侵入の件数は殆ど変わりがない。また、「.jp」ドメインの不正アクセス報告が一番多いことからも、予断を許さない状況といえる。

◎問い合わせ先
コンピュータ緊急対応センター
E-Mail: info@jpcert.or.jp

(2001/10/26)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp / Watchers]


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