【調査】

日本人はネットサービスを使いこなすも意識は初心者? ~AOLなどが調査発表

■URL
http://www.jp.aol.com/

 米America Online(以下AOL)とRoper ASW社が毎年実施しているインターネット調査「Cyberstudy」の、2001年度版の結果が発表された。

 この調査はアメリカ・カナダ・ブラジル・イギリス・フランス・ドイツ・日本の7カ国で実施したもので、自宅でインターネットを利用している成人を各国で数百名ずつランダムに選出し、彼らに対して行なった電話調査の結果をまとめている。今回は日本での集計結果を先行的に発表した内容だが、オンラインメディアを積極的に利用する日本人の姿が浮かぶ、興味深いものとなった。

 具体的な例を挙げると、まず「インターネットサービスの利用は自分にとって不可欠なもの」と回答した日本のインターネットユーザーは全体の69%。これは調査対象国中で最も多く、米国の40%を大きく上回った結果となった。また日本のユーザーの82%が「友人や家族といつも/ときどきオンラインで連絡をとる」とし、さらに27%が共通の関心を持つ人々との新しい出会いのために、いつも/時々インターネットを利用する」と回答している。この数字はイギリス(17%)やアメリカ(15%)よりもはるかに高いものだ。他にも92%が「調べ物をする時にいつも/時々オンライン・メディアを利用する」とも答えている。

 また日本のユーザーは、子供がインターネットを活用する必要性も強く感じている。「インターネットへの接続方法と利用法を知ることは今の子供にとって重要」と答えたのは73%、「学校からインターネットに接続できる環境は我が子にとってとても/やや重要」は79%、「インターネットに接続することで、我が子がニュースや最近の出来事に興味を持つようになった」と回答する人は69%に上る。なお、オンラインで実現してほしいことで、「教師にオンラインで子供の宿題を手伝ってほしい」という項目が68%で最上位になっている面もある。

 その一方で、自分を“初心者”だと考えている回答者は、日本が36%で最も多かった。またインターネットに接続する上で最大の障害となるのは電話料金(29%)だが、パソコンのコストと答える人は、調査国中で最も少ない12%にとどまっている。

 AOLでは追って詳細な結果を発表する予定だ。

(2001/10/29)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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