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■URL
http://corporate.verisign.com/news/2001/pr_20011029.html
http://www.globalvoiceregistry.com/
米VeriSignは29日、電話に向かって会社の名前やキャッチコピーを話すだけでその企業に電話をつなげてくれるサービス「Global Voice Registry Service」の申し込み受付を開始した。
Global Voice Registry Serviceは、音声認識技術によって電話に向かって話される企業の名前や企業のキャッチコピーなどの言葉やフレーズを認識し、VeriSignのデータベースと照合する。一致した場合には、データベースに登録されているビジネスの内容が確認として読み上げられ、そのままその企業の電話につながる仕組みだ。利用者の側にセットアップなどの作業は必要なく、電話会社が限定されることもない。
Global Voice Registry Serviceの部長Pete Nielsen氏は「これは参加する企業のブランドの価値をさらに向上するための方法を与えるものだ。なぜなら彼らが何年もの間唱え続けてきたその名前が、今や彼らの電話番号となるからだ」とコメントし、新しいマーケティングの方法が可能になることを示唆している。
マーケットリサーチ会社のTaylor Nelson Sofresの調査によると、車に乗っているときには66%の人が安全のためにラジオのCMに応じないようにしていると回答していることがわかっている。また19%はCM中に読み上げられる電話番号が覚えられないために電話できないと回答している。もしGlobal Voice Registry Serviceのようなサービスで電話番号が覚えられなくても会社の名前やキャッチコピーを電話に向かって話すだけで企業につながるなら、大幅な効果が上がるマーケティングキャンペーンを展開することが可能になると思われる。
VeriSignでは、このGlobal Voice Registry Serviceがドメイン名登録サービスとよく似ていることを指摘している。ドメイン名は長くて覚えづらいIPアドレスの代わりに覚えやすい日常単語によってWebサイトにアクセスすることのできるようにする技術だ。今回のGlobal Voice Registry Serviceはこのドメイン名登録サービスを電話分野に拡張したサービスと位置づけることもできる。
VeriSignよると複数の企業がこのGlobal Voice Registry Serviceを利用したアプリケーションやサービスを開発しているとされる。このサービスを利用するために名前やキャッチコピーなどを登録したい人は2002年2月28日までに登録する必要がある。
(2001/10/30)
[Reported by taiga@scientist.com]