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http://www4.gartner.com/5_about/press_releases/2001/pr20011031a.html
米Gartnerの調査サービス部門GartnerG2は31日、オンライン小売り業者は価格の安さよりも、迅速かつ簡単なショッピング環境を提供することに注力する必要があるとの調査報告を発表した。GartnerG2によると、オンラインで購入する際に利便性を重視すると回答したオンライン消費者は81%に達したが、価格を重視すると回答したのは33%に過ぎなかった。
GartnerG2のアナリストで同報告書の著者であるDavid Schehr氏は「景気低迷の中で、企業は価格を安くすることが重要だと判断したのだろう。しかし、我々の調査ではまさに正反対であることがわかった。オンライン小売り業者が価格を上げるべきだということではなく、サイトをできるだけ速くかつ効率的に利用可能にすることに精力を注ぐべきだということだ」と指摘。
GartnerG2は、今年のホリデーシーズンのオンラインショッピング支出額が、前年比39%増の250億ドルに達すると予測している。オンラインショッピングの利便性を高めることで、多くの消費者がギフトを実店舗ではなくオンラインで購入するようになると見ている。
同調査によると、オンライン消費者はお金よりも時間を節約することが重要と考えている。利便性のみが重要だと感じている消費者は半数弱の49%だが、価格だけが重要だと感じている消費者はわずか2%に過ぎず、両方とも重要だと感じている消費者は30%だった。また、59%が慣れ親しんだ少数のサイトからしか購入しないと回答。これらの購入者は、新たに小売り業者を見つける時間を節約するとともに、サイトの構造や操作を熟知して購入手続きを迅速に行っている。
このような調査結果に基づき、GartnerG2はオンライン小売り業者に対して、購入者に時間を節約できると感じさせるメッセージを宣伝することや、購入手続きを簡単にして高速化すること、ショッピングをエンタテインメントと混同したりサイトを煩雑にしたりしないこと、などを提言している。
(2001/11/1)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]