【事業計画】

米Macromedia、「Flash Player 5」のソースコードSDKをメーカーなどに配布

■URL
http://www.macromedia.com/macromedia/proom/pr/2001/flash_sdk.html

 米Macromediaは、「Flash Player 5」のソースコードソフトウェア開発キット(SDK)を、機器メーカーや組み込み向けプラットフォーム提供会社に配布すると発表した。これにより、さまざまな機器やプラットフォームにFlash Playerを迅速に移植できるようにする。また、100万人以上のFlash開発者に対し、次世代のインターネット接続端末向けコンテンツやアプリケーションを開発する機会を提供するとしている。

 ソースコードSDKには、Windows CE(Windows CE 3.0、CE 3.0 for PocketPC)やWindows 32 (スタンドアロンとActiveX)、Linux (Netscapeプラグイン)用の参照プラットフォームが含まれている。さらに、新しい機器やプラットフォームへ移植するためのC++のソースコードやテストツール、ドキュメントが付属する。

 ソースコードSDKを使って、Macromediaからライセンスを受けた米Phoenix Technologiesや独Siemensは、携帯電話やPDA、双方向TVシステム、ゲーム機、インターネット端末など、さまざまな家電製品へのFlash Playerの組み込みを進めている。これらの機器がFlash Playerに対応することで、市街地図やイベント情報、オンラインバンキング、リアルタイムの金融情報、リモートでの電子メール利用などが利用可能となる。

 さらに、米Liberate Technologiesや米Microsoft、Sonyが既に、各社の家電製品やプラットフォームでFlash Playerに対応することを表明している。Microsoftはカシオや韓国のサムスン、仏THOMSONなどのOEMメーカーと、Windows CE搭載機にFlash Playerを組み込む契約を結んでいる。また、Liberateは双方向TVプラットフォームに、Sonyは「Playstation 2」にFlash Playerを組み込むことを明らかにしている。

(2001/11/5)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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