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http://www4.gartner.com/5_about/press_releases/2001/pr20011105a.jsp
米Gartnerは5日、郵送物に対する炭疽菌の懸念から、電子請求書サービスの利用が増えると予測する調査報告を発表した。クレジットカードや他のオンライン申告サービスを利用する米国人は2001年末には3,200万人、2003年末には6,400万人に達すると同社は予測している。
このような傾向はマーケティングキャンペーンなどの要因によるものだが、Gartnerの顧客は炭疽菌事件が最初に報道されて以来、電子請求書サービスへの登録を20%増やしたと報告している。
GartnerのAvivah Litan副社長は「郵送物に対する心配がなくても、電子請求書サービスの利用は2001年中に増加し始めただろう。その要因の1つは、クレジットカード発行社が日々の残高を閲覧できるといった付加価値サービスを提供することで、消費者をオンライン口座に惹きつけることに成功したことだ」と指摘。
Gartnerの調査によると、どのような請求書サービスをオンラインで受けるかは消費者によって異なる。銀行や証券会社のサイトや、AOLやYahoo!、Quicken.comのようなサイトがさまざまな請求書サービスのオプションを提供している。請求者のサイトに直接アクセスして支払うと答えた消費者は半数弱の48%に達したが、銀行のサイトで一括して請求を受けたいと答えたのは24%だった。
またLitan氏は「請求者は簡単に使えるサービスを提供することに最善を尽くしているが、銀行や他のサービス会社が同様の簡単なサービスを提供するには、まだ長い時間がかかるだろう。最近の事件は、消費者がオンライン請求書サービスを利用し始める大きな要因となったが、多くの消費者にとってその障壁はまだかなり高い」と指摘している。
(2001/11/6)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]