【イベントレポート】

「e-Security World 2001」開催

シマンテック、セキュリティー情報を提供するプライベートショーを開催

■URL
http://www.symantec.co.jp/region/jp/event/e-security/index.html
http://www.licenseonline.ne.jp/
http://www.sandi.co.jp/

 株式会社シマンテックは11月7日と8日の2日間、セキュリティー情報に特化したプライベートショー「e-Security World 2001」を東京・目黒雅叙園で開催した。

 今回のプライベートショーでは、シマンテック全製品の展示や三井物産などのパートナー各社が提供するサービスを展示する「ソリューション・ショーケース」など実施している。また、基調講演のほかカンファレンスやワークショップも実施している。今回は、展示場から注目の出展を紹介する。

「e-Security World 2001」のロゴ 会場の風景 講演を行なう三菱総合研究所山内 正氏

 シマンテックのブースでは、11月7日に発表された企業向けウィルス対策ソリューション「Norton AntiVirus Enterprise Solution 4.6」や「Norton AntiVirus Corporate Edition 7.6」なども展示されている。「Norton AntiVirus Enterprise Solution 4.6」は、アンチウィルスソフトの導入率が8割程度ありながら、ウィルス定義ファイルを更新しているユーザーが5割程度に留まっている企業の現状を踏まえて、自動ウィルス定義ファイル更新システムなどを搭載したウィルス対策システムだ。自動ウィルス防御システム「デジタル・イミューン(免疫)システム」やウィルス感染ファイルの隔離など、一元的なウィルス管理が可能なシステムを搭載している。

 三井物産のブースでは、ライセンス売買に特化したオンラインショッピングサイト「License Online」の紹介を行なっている。「License Online」はネット上でソフトのライセンスに特化して販売や買取を行なっているサイト。現在マイクロソフトやシマンテックなどの6社のライセンスを取り扱っている。ライセンス販売は、通常の商品販売よりも安く購入できることから、企業を中心に売上げが伸びているという。自社サイト上以外にも、アスキーなどのサイトとも提携しており、それらのサイト上からもライセンス購入が可能だ。また「License Online」では、自社で開発したソフトを登録することにより、ライセンス販売をアウトソースすることが可能だ。また、ライセンスのオンライン見積もりサービスなども行なっている。

三井物産のブース風景 「License Online」の説明パネル。担当者が丁寧に解説を行なってくれる

 エス・アンド・アイのブースでは、ユーザー認証システム「BIOPASSWORD 4.5」の紹介を行なっている。「BIOPASSWORD 4.5」は、ユーザーがユーザーIDとパスワードを入力する時の「キーストローク」や「キーを押すタイミング」を記憶して認証を行なうシステム。通常のユーザーIDとパスワードだけでの認証では、パスワード解析ツールで認証を破られる可能性があるが、このソフトを用いればその心配はなくなるという。実際には、ユーザーは始めてこのソフトを利用する際に、15回ほど試入力を行ない、この時の各個人の入力癖をサーバーが記憶する。それ以後、ユーザーがIDとパスワードを入力する時、ストロークなどの認証がサーバーとクライアント間で行なわれ、登録情報と異なる場合は認証されないシステムとなっている。

エス・アンド・アイのブース風景

「BIOPASSWORD 4.5」の画面デモを体験することが可能だ

 これらの各社展示場の他に、基調講演やサービス紹介なども行なわれており、「シマンテック・キーテクノロジー解説」や「ISP向けウィルス対策ソリューションの紹介」など、セキュリティー全般に対する広範囲な紹介・解説も行なわれている。

(2001/11/7)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]


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