【事業計画】

米Yahoo!Auctionsが価格体系を変更~出品のしやすさに重点

■URL
http://auctions.yahoo.com/phtml/auc/us/promo/newfees.html

 米Yahoo!Auctionsは6日、米国内におけるオークションの出品価格を引き下げ、その代わりに落札額に応じて手数料を支払う価格体系に変更することを発表した。この新しい制度は11月20日に始まる予定だ。

 Yahoo!は、比較的出品価格が高いことで一部の利用者の不評を買っていたが、今回の変更で出品価格は大幅に引き下げられ、開始価格に応じて5セントから75セントの間へと変更された。それに伴い落札価格に応じて手数料が徴収される仕組みが導入され、計算は複雑だが、たいていの場合落札価格の1.5%~2%の間の額が徴収されることになる。

 この新しい価格体系はオークションにおいて米国内で最大のライバルである米eBayのものと比べても大幅に安くなっており、米国最大のオークションサイトを目指すYahoo!の意欲が感じられる。

 価格体系を変更した理由についてYahoo!AuctionsとYahoo!Warehouseの副社長であるNorm Hullinger氏は「出品価格を導入した1月以来、我々は売り手と買い手が結びつきやすくなる環境を作るためにサイトの質を向上させるという、初期の目的を達成することができた」と述べた。

 Yahoo!では、今回の変更に際してオークションに参加している人々のコミュニティーにも注意を払っていることを強調している。Yahoo!Auctionsのトップページにはコミュニティーページへのリンクを設け、掲示板サービスのYahoo!Messageboardを通して売り手と買い手が意見を交換しやすいようにしただけでなく、Yahoo!Auctionsのカスタマーサービス部門へのフィードバックが容易になるようにしている。一方のeBayでは最近新しいシステムの導入に伴いeBayとコミュニティーの間で不和が生じており、eBayからYahoo!Auctionsへとユーザーが流れる傾向も見られているだけに、コミュニティーへの対応に十分な注意が現れた格好だ。

(2001/11/7)

[Reported by taiga@scientist.com]


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