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■URL
http://www.autobytel-japan.com/
説明を行なう加登吉邦 オートバイテル代表取締役社長 |
インターネット自動車販売仲介のオートバイテル・ジャパン株式会社(以下オートバイテル)は8日、2001年度事業報告と2002年度事業展開の説明を行ない、今後の展開として、自動車部品リサイクルサービスの提供などを発表した。
オートバイテルは、1999年に米autobytelの日本法人として設立されたインターネット自動車販売仲介会社。現在年間36万件の自動車見積もりを行ない、取り扱いディーラー数は400社となっている。売上高は2001年度で2.3億円。
2002年度の事業計画について、オートバイテル加登吉邦代表取締役社長は、「当社は、開業2周年を迎え節目の年だ。現状のインターネット自動車販売仲介業については、今後ディーラーとの更なる密着を図り充実させる。また今後は、当社にしかないノウハウを活かした事業を展開していく」として、新たに2種類の事業を展開していくことを発表した。
1つ目は、メール配信サービス。オートバイテルのメール会員を、組織化して再構成した「AUTOC会員」を利用したサービス展開を予定している。AUTOC会員は現在7万人登録されており、今後この会員に、お得情報の配信などのメールプロモーション活動を行なっていく。また、自動車見積もり業界はメール見積もりが主流となっていくとして、オートバイテルのノウハウを活かした営業支援システム「S-DRT」を展開していく。更に、このメールでのノウハウを活用し、IT研修プログラムを開発提供していく予定となっている。
2つ目は、自動車の中古部品流通事業。現在の加盟ディーラー400社を利用し、自動車中古部品の「リユース」「リビルド」「リサイクル」を「R3」サービスとして展開する。具体的には、車を購入し改造パーツを取り付ける際に、要らなくなった純正パーツを中古部品として買取し、修理で必要となったディーラーへ売る。中古部品を使用することにより、安価で修理が可能となるという。また、従来は有償で処理していた純正パーツが中古品として売ることが可能となるので、相乗効果が望める。オートバイテルは、中古部品流通の「場」を提供することにより、新たな仲介手数料収入が見込める。
オートバイテル社長は、「来年度の売上高は6億円を目指す。内訳としては、現在8割ある新車自動車販売仲介手数料を5割程度にし、残りを新規事業で補充したい。また、ブロードバンドの普及によりユーザーのECサイトでの購買意識に変化が出てくると予測している。これにより、当社の見積もり依頼率などの向上するはずだ」と2002年度の展望を語った。
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(2001/11/8)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]