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ボーランド代表取締役社長である 安藤由男氏 |
■URL
http://www.borland.co.jp/jbuilder/jb6/
ボーランド株式会社は13日、Javaアプリケーションの開発環境「JBuilder 6」の日本語版を12月21日から出荷すると発表した。
JBuilder6では、Webサービスに対応するための「Java 2 Platform, Enterprise Edition(J2EE) 」がサポートされた。J2EEは、電子商取引に必要なトランザクション、データベース、セキュリティなどの処理に対応したJavaを基礎とするプラットフォームだ。これまでもJBuilderはXMLを基盤としたWebサービス構築に対応していたが、ビジネス向けアプリケーションの開発を強化させるためJ2EEの対応となった。J2EEの開発に関してもJBuilderの特徴であるビジュアル開発をサポート。さらに、ソースコードをビジュアル的に記載できるUML(Unified Modeling Language)による開発も可能となった。
JBuilder6はWindows、Soralis、Linuxの各プラットフォームに対応しており、製品はJava言語の習得を目的とした無償版の「Personal」(12月中旬よりダウンロード開始)、JavaやWebアプリケーションの開発を目的とした「Professional」(価格68,000円)、J2EEやCORBAアプリケーションの開発を目的とした「Enterprise」(価格360,000円)の3つのパッケージが用意されている。同社では、「JBuilder 5 Personal」についてはすでに教育現場で30校約9,000人が利用しており、Java開発予備軍の取り込みに成功していることを強調している。
また、13日に開催されたJBuilder6の発表会ではボーランド代表取締役社長である安藤由男氏より今後の戦略について説明が行なわれた。J2EEをはじめとするJavaを推進する理由として、Webアプリケーションなどのインターネットアプリケーション開発に適していることを挙げた。その上で、今後は.NETの開発環境の提供も行ない、J2EEとの統合を図っていくという。
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(2001/11/13)
[Reported by adachi@impress.co.jp]