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■URL
http://www.nai.com/japan/mcafee/wss250.asp
「WebShield e250 Appliance」の外観。タワー型となっている |
説明を行なう加藤 孝博NAI代表取締役社長 |
日本ネットワークアソシエイツ株式会社(以下NAI)は、ソフトウェアとハードウェア一体型のウィルス対策製品「WebShield e250 Appliance(以下e250)」を12月7日より発売する。販売価格は175万から。また、アンチウィルスソフト「McAfee」に対応した管理ツール「ePolicy Orchestrator Ver,2.5(以下ePolicy)」も11月30日より発売することをあわせて発表した。
今回発表されたe250は、ウィルス対策機能を持たせたLinuxベースのゲートウェイサーバーマシン。6月中旬に発売された「WebShield e500 Appliance(e500)」の「中小企業向け製品」という位置付けになる。e500の機能を保持しつつ、スループットや処理件数をデチューンしており、具体的には、e500が「SMTPプロトコルのフィルタリング」で1時間辺り12万通のメールを処理するのに対して、e250は3万通となっている。また、HTTPプロトコルに対しては、e500が1,000Kbpsなのに対して、e250は250Kbpsとなっている。このデチューンに伴い、料金的には100万円ほど値下げされており、NAIは「大規模な(数百台単位)クライアントマシンを擁さない、中小企業向けの製品となっている」と語っている。
機能的には、上位(ゲートウェイ)レベルでのプロトコルフィルタリング機能やコンテンツフィルタリング機能を備えていることが特徴だ。プロトコルフィルタリング機能は、HTTP、SMTP、POP3、FTPなどのプロトコルに対応しており、インターネット経由で感染する殆どのウィルスに対応が可能だという。コンテンツフィルタリング機能は、メールのヘッダー、件名、本文、添付ファイルなどの内容スキャンが可能となっており、メール経由での感染やスパムメールのカットなどが可能となっている。
同時に発表されたePolicyは、NAI製のウィルス対策ソフト管理ツール。これを導入することにより、管理者はクライアントマシンにインストールされている、ウィルス対策ソフトのアップデートなどを一元管理することが可能となる。一元管理が可能な機能は、クライアントPCへのMcAfee製品のインストール、定義ファイルの一括更新、クライアントPCのウィルス対策に関するステイタスの確認・強化、ウィルスの感染状況・感染源の確認などとなっている。これは、「ウィルス対策ソフト導入率が98%を超える状況なのに、ウィルス感染数が年々増加しているのは、ウィルス定義を更新していないからだ。システム管理者がウィルス定義まで管理することは容易ではない」という理由からだ。
NAIは「最新のウィルスは、従来のメールの添付ファイル経由からの感染ではなく、Web閲覧・メールの閲覧・共有ファイル感染など多岐に渡っている。これらは定義ファイルを最新にするだけではなく、IISのパッチなどもあてなければ完全に防ぐことはできない。管理者は、ゲートウェイレベルでの防御策とクライアントマシンのウィルス対策の一元管理の両方が必要となった」と語っている。
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(2001/11/14)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]