【トラブル】

アッカ、ルータータイプモデムでネットワークゲームができない現象が発生

■URL
http://www.acca.ne.jp/support/user_support/20011115/index.html

 株式会社アッカ・ネットワークス(以下アッカ)は、アッカが提供している「ルータータイプモデム」において、グローバルIPアドレスが必要なネットワークゲームなどのサービスが受けられない制約があることを発表した。これらの制約は、アッカが提供しているルータータイプモデムの全てが対象となる。

 今回制約の対象となるのは、アッカの回線を利用しているユーザーに提供されている「SEI MegaBitGear TE4111C」などの5機種を利用している場合だ。現在アッカで8Mbps対応のADSLサービスを利用している場合、ユーザーのほぼ100%がこれらのルータータイプモデムを利用している。これらのモデムを使用していて、利用できない可能性のあるサービスとしては、グローバルIPアドレスが必要となる「一部のオンラインゲーム」や「『Windows XP Messanger』のテキストチャット以外の機能」やVPNなどのサービスが対象となる。

 この制約の原因は、ルータータイプモデムは、通常複数台のPCを接続できるようにするために「NAT・IPマスカレード」機能を利用していることだ。このNAT機能により、ADSL回線からきたグローバルIPアドレスをプライベートIPへ変換する。この機能により、ISPから与えられた1つ(通常のISPの場合)のグローバルIPアドレスで、複数台で利用することが可能となっている。アッカによると、「アッカが提供しているルータータイプモデムのNAT機能を使用すると、上記のような制約が発生する可能性がある」という。

 この制約は、静的IPマスカレード機能やポートマッピング機能で回避することも可能だが、アッカでは「ポートマッピング機能を利用する場合、一般的にセキュリティーに問題が発生する場合が多いこと、さらにはポートマッピング機能を使用しても利用できないサービスもある」ことから、ポートマッピング機能を利用して発生する「トラブル・不具合」に関しては、サポートの対象にしないとしている。

 アッカは、対応策としてUSBモデムへの切り替えを推奨している。現在アッカが提供している1.5Mbps対応ADSLサービスでは、「USBタイプモデム」と「ルータータイプモデム」の2種類が用意されているが、8Mbps対応サービスでは、USBタイプモデムを提供していない。つまり、8Mbps対応サービスでは対処法がない状態となっている。これに対して、アッカでは「現在8Mbps対応サービスに関しても、USBモデムを提供できるように、USBタイプモデムの機種選考を行なっている。機種選考が出来次第、発表予定だ」としている。

(2001/11/16)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]


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