【調査結果】

次世代ゲーム機の登場で米国のオンラインゲーム市場が急成長~米調査

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http://www.gartnerg2.com/research/rpt-1101-0180.asp

 米Microsoftと任天堂の米国法人が今週、相次いで次世代ゲーム機を発売するのに合わせて、米Gartnerの調査部門GartnerG2は15日、「米国の家庭用ゲーム機を対象としたオンラインゲーム市場が2005年には23億ドルに拡大する」との調査報告を発表した。Microsoftの「Xbox」や任天堂の「GameCube」などの次世代ゲーム機の登場により、米国のオンラインゲーム市場は今後5年間に渡って発展するが、本格的に市場が拡大を始めるのは12~18カ月以上先になると見ている。

 GartnerG2の上級アナリストを務めるMike Cruz氏は「米国のオンラインゲーム市場は、2002年には1億3,800万ドル、2005年には23億ドルに拡大すると予測している。米国家庭がオンラインゲームに費やす平均支出額は2003年の167ドルから2005年には157ドルに減少するものの、ユーザー数は大幅に増加する」と分析。

 今年のホリデーシーズンには、次世代ゲーム機が最も人気の高いギフトの1つになる。これらの次世代ゲーム機とは、Microsoftの「Xbox」、任天堂の「GameCube」およびソニーの「Playstation 2」。各ゲーム機はまた、新世代のゲーマーをオンラインゲーム市場にもたらすことになる。

 GartnerG2の上級アナリストを務めるP.J. McNealy氏は「米国におけるブロードバンドの普及率が増加を続けており、このブロードバンド接続と次世代ゲーム機との組み合わせが、ゲームサービス市場だけではなく、会員制音楽配信サービスといった他のサービス市場にも、新しい収益モデルを生み出すだろう」と予測。さらに「ゲーム市場を超えた他のサービス市場へのビジョンは、従来の中核をなすゲーマーだけでなく、これまでオンラインゲームにあまり興味を持たなかった新たなユーザーにも訴えるだろう」と分析している。

(2001/11/16)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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