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http://www.nielsen-netratings.com/pr/pr_011115.pdf
米Nielsen//NetRatingsは15日、年末商戦におけるオンラインショッピングの指標「Holiday eCommerce Index」を発表した。この指標によると、11月第2週に玩具サイトへのトラフィックが大幅に増加し、年末ショッピングシーズンが本格的に始まったことを示している。
昨年と同様、今年のオンライン年末ショッピングシーズンの始まりは11月第2週だったが、年末商戦前の10月第4週と比べたトラフィックの増加率は、今年は14%で、昨年の10%と比べて大きく伸びており、好調なスタートを切った。今年は米同時多発テロ事件や炭疽菌事件の影響で、外出を控える人が増えており、それがオンラインショッピングの増加につながっているようだ。
NetRatingsのSean Kaldor副社長は「1999年はドットコム企業が攻撃を仕掛けた年で、2000年は実店舗が逆襲にでた年だったが、2001年はあらゆるオンライン企業が景気低迷に直面している年だ」と指摘。さらに「急成長を遂げる前には、経済状況の変化はオンライン業界にわずかな影響を与えただけだったが、いまや米国人の62%がインターネットを利用しており、Eコマースは経済全体に非常に大きな影響を及ぼしている」と語った。
ほとんどの分野が11月第2週にトラフィックが急増したが、最も増加率が高いのは玩具サイトで、66%増加した。ショップ別では、ToysRUsが首位で68%増、続いてLego.comの51%増、KB HoldingsはKBKidsとeToysを含めて27%増となった。
NetRatingsのKaldor氏は「景気低迷の中で、オンライン小売り業者はマーケティング戦略を試行錯誤し、オンラインへ消費者を惹きつけている」と分析。さらに「配送料を無料とすることが有力な方法だと見られるが、既にAmazon.comやTarget.com、Barnes & Nobleなどの大手オンライン小売り業者は実施している」と提言している。
(2001/11/16)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]