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http://www.ti.com/sc/docs/news/2001/01201.htm
米電気電子通信学会(IEEE)は15日、54Mbpsのデータ伝送速度を備えた無線LAN規格「802.11g」の標準草案を承認した。IEEEの会員で、同規格の提案会社の1社である米Texas Instruments (TI)が16日、明らかにしたもの。
IEEEが承認したのは、TIやカナダのIntersilなど、数社が提案していた妥協案で、最終的に「802.11g」標準として考慮されていた2件の提案を組み合わせたものだ。「802.11g」規格は2.4GHz帯を使った無線LAN規格で、11Mbpsの「802.11b」規格との互換性を確保しながら、データ伝送速度を最大54Mbpsにまで高速化する。変調方式としては「PBCC-22」と「CCK-OFDM」を採用し、従来の11Mbps対応製品との相互運用を可能にする。
なお、802.11g標準草案では変調方式として、「PBCC-22」と「CCK-OFDM」に加え、元々の提案仕様にあった「OFDM」をオプションとして採用する。「OFDM」の実装により、従来の「802.11a」のデータ転送速度や、「802.11b CCK」との完全互換性を実現する。また、「PBCC-22」と「CCK-OFDM」は、最大24Mbpsまでのデータ転送速度に対応する。これらの変調方式により、従来の「802.11a」と「802.11b」との互換性を確保し、マルチモードRF対応機器の開発を容易にする。
「802.11g」に用いられる技術が明確になったことを受け、TIは既存の802.11bソリューションの要素技術を利用して、「802.11g」対応製品を開発するとしている。同社は「802.11g」対応製品を2002年半ばに出荷開始する予定だ。
(2001/11/19)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]