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■URL
http://www.idc.com/Hardware/press/PR/DMT/HW111901pr.stm
米IDCは19日、音楽サービスプロバイダー(Music Service Provider:MSP)市場に関する調査報告を発表した。現在、大手レコード会社が法的効力を行使して、不正なオンライン音楽配信サービスを排除しようとしているが「レコード会社関連のMSPや独立系の有料MSPは生き残り、MSP市場は2003年には堅調に成長を始め、2005年には16億ドルに拡大する」と予測している。
IDCは、MSPが成功するためには、より多くのコンテンツを提供する必要があると提言。IDCのアナリストであるSusan Kevorkian氏は「有料ダウンロードやオンデマンドのストリーミング配信、オンラインラジオなどを利用する音楽ファンが増えている。しかし、最も重要な要因はコンテンツだ。MP3プレイヤーに転送したり、CDに焼いたりできる、広範なコンテンツを提供するMSPが成功するだろう。もしも強力なコンテンツを提供できなければ、閉鎖につながる可能性もある」と指摘。
MSPのサービスは、レコード会社や音楽出版社が著作権を持つコンテンツに強く依存しているが、最近、それらの音楽ライセンス方針について米司法省や米連邦議会が綿密な調査を進めている。しかし、IDCでは「市場の影響力で決まるのか、政府に規制されるのかは別にして、MSPが音楽ライセンスを供与されることが、消費者に訴えるサービスを提供するための決定的な鍵となる」と提言している。
(2001/11/20)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]