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【世相】

「パソコン川柳」コンテストの作品から

頼りになるのはメールよりも電話?

■URL
http://www.u-can.co.jp/open/company/20011119/index.html

 「Eメール 確認電話が 先に行き」──。インターネット歴の長いユーザーにとってはもはや古典と化した“笑い話”だが、やはり中高年世代の人々にとっては、まだまだ電話のほうが頼りになるコミュニケーション手段のようである。通信教育事業を展開する株式会社日本通信教育連盟が、パソコン関連の生涯学習講座の受講生を対象に募集した「パソコン川柳」にその傾向がよく表われている。今回、応募のあった288句の中から部門別の人気ランキングがまとめられた。

 佳作となった冒頭の作品以外にも「メールの確認を電話で行なう矛盾」を詠んだものが多く、それが人気投票でも上位に入っていることから、多くの中高年世代ユーザーがこのテーマに共感していることがわかる。「電子メールの便利さ・楽しさを感じて一句」部門で、1位に「着いたかな 電話してみる 初メール」(千葉県の76歳男性)、2位に「Eメール 送りましたと 父電話」(兵庫県の68歳男性)が入っている。また、「メールのみ たまにはTELで 声欲しい」(神奈川県の62歳男性/「電子メールで失敗したり・嘆きを感じて一句」部門2位)というのも本音のようだ。

 とはいえその一方で、「電子メールの便利さ・楽しさを感じて一句」部門の3位には「Eメール 遠くの娘も 近くなり」(島根県の65歳女性)が入ったほか、佳作として「孫からも メールで便り ほほえまし」「メールにて 添付写真 下げ目尻」などの作品が紹介されている。悪戦苦闘しながら覚えた電子メールが、特に離れて暮らす家族とのコミュニケーションに大きく貢献しているのも紛れもない事実と言える。

(2001/11/21)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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