|
■URL
http://www.jupiterjapan.co.jp/press/2001_11_22.htm
ジュピターメディアメトリックスの調査部門・ジュピターリサーチは、日本のオンライン広告市場が2006年には3,010億円に達し、2001年の790億円に比べ約4倍規模になるとの調査結果を発表した。広告市場全体から見ると、2001年の1.3%から4.6%になる。 これはPCを経由するオンライン広告のみが対象で、携帯電話経由の広告は含まれていない。
1998年~2000年にかけては毎年倍増する形で成長してきた日本のオンライン広告市場だが、2001年に入って成長が鈍化している。またバナーのクリック効果を疑問視し、インターネット広告は効果が低いとする声も多く聞かれている。
ジュピターではしかし、現在は市場の不況もあって停滞中だが、将来的には着実に成長するとの見方を示している。理由として、消費財メーカーをインターネットに取り込むため、オンライン広告業界が4大媒体の広告と同様の“ブランディング”へとシフトしつつある点、そのブランディング効果を高めるため、JavaやFlashなどリッチメディアを用いた新しい広告表現が拡大・成長する点などを挙げている。また消費者のインターネット利用時間がテレビ視聴時間と肩を並べつつあり(ジュピターの調査では、自宅を中心としたインターネット利用時間は1ユーザーあたり週17時間で、テレビ視聴時間は週18時間)、さらにインターネットの普及が進むことで、雑誌とテレビが影響を受ける点などを指摘している。
ジュピターのアナリストである市川和子氏は、「オンライン広告がブランディングで生き残りを目指すのであれば、メディアミックスのなかで『メインではないが必須の媒体』という位置付けを目指すべき」とし、「現在のようなオンライン広告単独の認知率測定では、大手広告主を引きつけることは難しい」と指摘。オンライン広告がテレビを補完する媒体ということを、効果測定などで示すべきとしている。
(2001/11/22)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]