【決算】

Jストリーム、中間決算発表で順調ぶりをアピール

■URL
http://www.stream.co.jp/corpoguide/ir/index.htm

Jストリームの白石社長
 株式会社Jストリームは、平成14年3月期(平成13年4月1日~9月30日)の中間決算説明会を開催した。四半期ベースでの売上高は順調に上昇し、今年通期での黒字転換を見込んでいる。

 今期中間決算では、売上高は5億6,563万円、営業利益は1,965万円の損失、経常利益は4,103万円の損失となった。ただ売上高や取引案件数は四半期ベースでみると毎期10%以上の上昇率で順調に推移している。Jストリームの白石清代表取締役社長は「これまでは通信費などインフラ整備の投資額が大きかったが、平成12年度までで設備投資は一通り完了した。今後は例えばブロードバンド化で回線帯域を強化するなどの場合でも、これまでより少ないコストで実現できる」と、損失が急速に減少している背景を解説した。また昨今コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)の事業および実験を展開する企業が増えているが、こうした状況については「競合相手がいないわけではないが、現在は競合というより協業したいと思っている。映像のデジタル化から配信までワンストップですべて可能なJストリームのような会社は他にないので、他社がそれぞれ持つ得意分野をサポートすることで協業できれば。完全な競合というのは当分ないのではないか」(白石氏)と発言していた。

 Jストリームでは5万人以上にライブ同時配信が可能な大規模ネットワークと、コンテンツプロバイダーとユーザー間を結ぶワンストップソリューションという立場を生かした事業展開を図っていく。DACと共同で展開する「マルチプレイヤー」などのストリーミング広告配信事業、ブロードバンド対応型商品の開発、次世代携帯電話向け配信サービス、またストリ-ミングソリューションのコンサルティング販売(ストリーミング・インテグレーター)の強化などを予定している。これらの展開により、今年通期では売上高13億5,000万円、営業利益7,965万円、経常利益5,800万円を見込み、黒字転換を目標としている。

(2001/11/26)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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