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NTT未来ねっと研究所は26日、1台の無線機で複数の電波方式に対応できる技術「ソフトウェア無線」を開発したと発表した。ソフトウェア無線とは、従来ハードウェア的に行なっている制御の一部をソフトウェアを用いて実現させる技術だ。今回発表されたのはPHSと無線LAN(IEEE802.11b)を1つの端末で実現できる技術だ。
ソフトウェア無線機の特徴として、1台の無線機でさまざまな電波方式に対応できることが挙げられる。現在、電波方式の違い(PHS、IEEE802.11b、PDCなど)によって端末を所有する必要があるが、ソフトウェア無線機の場合、ソフトウェアを追加することによってハードウェアの構成に変更を加えることなく複数の電波方式を扱うことが可能になる。例えば1枚のPCカードで、職場ではIEEE802.11b、街の中ではPHS、電車での移動中はIMT2000といった具合に用途に合わせて電波方式を使い分けることができる。将来的には、1つの端末で7種類程度の電波方式に対応できるようになるという。
また、ソフトウェアのバージョンアップも容易になる。現在は携帯電話などに不具合が見つかった場合は、販売店に持ち込んでファームウェアを書き換えたり、場合によっては本体の交換が必要だが、ソフトウェア無線機の場合はダウンロードをした無線ソフトウェアを無線機に書き込むことで対応できるようになる。
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[Reported by adachi@impress.co.jp]