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■URL
http://www.warwick.ac.uk/news/pr/393
「インターネット利用者は非インターネット利用者よりも教会に入ったりボランティア組織に属していることが多い」との調査結果を英国ウォーウィック大学経済学部のAndrew Oswald教授とJonathan Gardner博士が発表した。
これは英国におけるインターネット利用に関する調査で、英国で最も権威ある社会行動に関する調査「18th British Social Attitudes report」に掲載されるものだ。
それによるとインターネット利用者の30%は何らかのコミュニティーグループに属しており、逆に非インターネット利用者がコミュニティーグループに属している割合は23%にとどまった。さらに年齢などといった要素を統計的に除外した後ではインターネット利用者が教会に定期的に行く割合は50%ほどになり、通常よりも大幅に高くなった。
この結果は、「インターネット利用者が若い男性で、人と会うよりもチャットルームで目に見えない友人とチャットしている方が楽しい」と思うような人ではなく、むしろ若い男性ではあるが非常に社会的に活発であるということを示しており、どちらかというと暗めに思われている典型的なインターネット利用者像を覆すものと言えるかもしれない。
さらにAndrew Oswald教授は「彼らはコンピューターに覆い被さっているために友人や家族を放り出しているのだろうか。いや、彼らはただ単にテレビを見る時間を減らしているにすぎない。この調査結果は一般的なステレオタイプを覆すのに非常に役立つだろう」とコメントした。
調査では、さらに年収や学歴がインターネット利用動向にどのような影響を与えるかも調べられた。それによると年収が多く教育を受けた人は、そうでない人に比べてインターネットを利用する割合がはるかに高いことがわかった。年収3万2,000ポンド以上の人はインターネットを利用する割合が61%なのに対し、年収が6,000ポンドから1万2,000ポンドの間の人は9%にとどまった。さらに大学院を卒業している人の72%がインターネットを利用するのに対して学位のない人は9%しか利用していなかった。また男性は40%がインターネット利用者のに対して女性は28%にとどまった。
(2001/11/27)
[Reported by taiga@scientist.com]