【事業展開】

NECとlivedoorが提携、会員400万人のマーケティングDBを展開

■URL
http://www.biglobe.ne.jp/
http://www.livedoor.com/

 日本電気株式会社(以下NEC)と株式会社ライブドア(以下livedoor)は、eマーケティングビジネス分野での業務提携に合意したと発表した。

 livedoorは広告収入などで事業を行なう無料プロバイダーのため、入会手続き時点でユーザーから広告表示の許可や趣味・嗜好などのアンケートについての許可を得られるメリットを持つ。このため同社の130万人の会員データベースは、そのままパーミッション(許可)のとれたマーケティング会員データベース(以下マーケティングDB)となる。一方、NECが運営するISP「BIGLOBE」では、「BIGLOBEカフェ」などで約300万人にのぼるマーケティングDBを持つ。
 今回の業務提携では、お互いのDBを融合して、会員400万人規模に上る国内最大級のマーケティングDBを構築。DB会員向けに広告のターゲッティング配信やオプトインメールなどの広告サービス、消費者リサーチなどのBtoCの展開を行なうほか、こうした機能を他企業に提供することで、BtoBも含めたeマーケティングビジネスを展開していく。いわばlivedoorによるパーミッションマーケティングのノウハウと、NECの企業向けソリューションの双方を活かしたeマーケティングビジネスを展開する形だ。また、将来的にはBIGLOBEが持つ「Cplaza」などの豊富な有料コンテンツをlivedoorの会員向けに提供するといった構想もあるという。

 なお今回の業務提携に伴い、NECはlivedoorに対して2002年1月に2.5億円の出資を行なうと発表した。有料・無料の違いはあるとはいえどちらもISP事業を展開しているが、BIGLOBEが無料へ、またlivedoorが有料へという展開は、どちらも「全くない」としている。

(2001/11/29)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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