【プライバシー】

米TRUSTeとURAC、医療サイト向けのプライバシー認定プログラムを開始

■URL
http://www.truste.org/about/TRUSTeURAC.html

 プライバシー認定シールを発行する非営利組織の米TRUSTeと、医療業界の認定組織である米URACは12日、医療関連のWebサイトに対する初の包括的な認定プログラムを実施することで協力すると発表した。同プログラムは医療サイトのプライバシー方針を認定する最も高い基準となるもので、医療関連組織が信頼性を高めるための重要な手段となる。併せて、同プログラムに基いて13サイトを認定したことも明らかにした。

 URACは数ヶ月前にWebサイト認定に向けた標準手順を発表。今回、認定手順のプライバシー部分を処理するため、TRUSTeに支援を要請した。URACとTRUSTeは共同で新しい認定プログラムを運営し、医療サイトが高度な基準に準拠していることや、教育コンテンツや顧客コンテンツ、プライバシー、セキュリティに責任があることを明示できるようにする。なお、同プログラムは医療個人情報の保護規定を定めた「医療保険携行・責任法」(HIPAA)を遵守している。

 同プログラムにおいて、TRUSTeは「eHealth Privacy Seal」を発行する。同プログラムに参加する企業が認定を受けると、「URAC Seal」と「TRUSTe eHealth Privacy Seal」が発行さる。これら2つのシールは、医療サイトのプライバシー方針、「Notice」「Choice」「Access」「Security」「Redress」を保証するものとなる。

 米Pew Internet & American Life Projectの最近の調査報告によると、米国では6,500万人もの消費者が医療関連の問題を学習しようとして、Webにアクセスした経験があるという。しかし、別の調査報告によると、消費者はプライバシー、特に機密性の高い個人医療情報について最も懸念しているという。URACとTRUSTeのプログラムは、このような懸念を払拭するものだ。

(2001/12/13)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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