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http://www.jmm.com/xp/jmm/press/2002/pr_011502.xml
米Jupiter Media Metrixは15日、米国のデジタル音楽配信市場に関する調査報告を発表した。会員制サービスや有料ダウンロードなどのデジタル音楽配信市場は、2006年には16億ドルに達し、このうち会員制サービスの売上が全体の63%に当たる10億ドルを占めるようになると予測している。
Jupiterの上級アナリストであるAram Sinnreich氏は「会員制デジタル音楽サービスには、落ち込んだ音楽市場を回復させる可能性がある。この市場を成長させるための鍵は、レコード会社や音楽販売店、技術会社が最善をつくして、デジタルメディアの流動性を生かせるような配信を行なうことだ」と提言している。
Jupiterでは、会員制デジタル音楽配信サービス市場は、2003年にはデジタル音楽市場で支配的となるとしている。同社によると、会員制サービスの成長により、小売り業者とメディア会社が争う“オンライン音楽戦争”の最前線が形成される。このような激しい戦いは商品の革新を推進してデジタル音楽配信市場の成長を牽引し、同市場は2006年に16億ドルに成長すると予測している。
一方、CDのオンライン販売などを含むオンライン音楽市場全体では、2001年の9億ドルから2006年には55億ドルに拡大する。Jupiterは7月、同市場は62億ドルに拡大するとの予測を発表していたが、景気低迷と会員制サービスの開始が予想より遅れたこと、消費者の音楽への支出が低下していることなどから下方修正した。オンライン音楽市場の成長は、音楽全体の売上を拡大するための強力な触媒になるとJupiterはみている。
(2002/1/16)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]