【調査結果】

「MSNの男女比は人口統計に忠実」と米調査会社Nielsen//NetRatings

■URL
http://www.nielsen-netratings.com/pr/pr_020117_eratings.pdf

 米調査会社のNielsen//NetRatingsは17日、昨年11月の調査「Global WebWatch Data」を発表し、全世界で最も利用者が多いサイト上位10サイトを取り上げてその利用者数の男女比を調べた結果を発表した。

 その結果としてすべてのサイトで男性の利用者が女性を上回り、男性優位の現状を浮き彫りにした。Nielsen//NetRatingsのRichard Goosey氏は「米国とカナダを除けばNielsen//NetRatingsが測定しているすべての国のインターネット人口では男性が優位を占めている」とコメントした。

 またRichard Goosey氏は、オーディエンス数ではYahoo!に次いで2位になったMSNの利用者の男女比が、それぞれの国の人口統計の男女比と比較してわずか14%の変動しかないことを指摘した。つまり、MSNの利用者の男女比はその国の現状をよく表現しているということだ。これについてRichard Goosey氏は「バランスの取れたオーディエンス数は望ましく、それはそのドメインやサイトが全体として“すべての人に向けたもの”であることを示している。インターネットの素晴らしさの一つは特定の性別や年代の人々をターゲットにすることによって特定のサイトが滅茶苦茶な成功を収めることが可能だということだが、一方で企業の資産として考えた場合、インターネット企業は他のマスメディアと全く同じようにならなければならないのだ。つまりできるだけ幅広いオーディエンスに対して魅力的であり続けることで長期間にわたって存続するということだ」とコメントし、MSNがビジネスとして成功の過程にあり、同時にインターネットメディアというよりは既存マスメディアに似ていることを指摘した。

 MSNとは異なり男性の利用者が女性よりも圧倒的に多かったのは10位のCNET Networksと9位のeBayだった。また日本が含まれるアジア太平洋地域で男性の利用者が女性よりも圧倒的に多かったのは10位のCNET Networksの72%とGoogleの62%だった。

(2002/1/18)

[Reported by taiga@scientist.com]


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