【サービス】

サイバーエージェント、マウスの動きでWebユーザー行動を掴む新サービス

■URL
http://www.system-design.biz/

 株式会社サイバーエージェントはインターネットユーザーのWebページ視聴動向の調査・診断サービスを、2月1日から開始すると発表した。北海道の企業・有限会社ジーネット北海道工業大学が産学協同で開発したWeb効果測定システム「ESI」(Emotional Sensitive Interface)を利用し、サイバーエージェントの社内カンパニー「システムデザインカンパニー」より、「CATS-S」の名称で提供する新サービスとなる。

 「CATS-S」では、Webページを閲覧するユーザーの、マウスの位置情報を取得して集計、解析する点が特徴だ。これによって該当ページのどこに多くのユーザーが反応していたか、Webページのどの部分までを閲覧したかなど、ユーザーの行動情報のレポートが可能になるという。また熟読型や偵察型など、どのような行動パターンのユーザーがサイトにアクセスしているかも分析する。

 サイバーエージェントによれば、Webページをじっくり読んでいる場合、さっと流し見ている場合など、ユーザーの行動によってマウスの動きが異なることが研究で明らかになり、ユーザーの行動とマウスの位置情報データを蓄積・分析を積み重ねた結果、「CATS-S」としての提供が可能になったという。調査はWebページにJavaスクリプトのタグを埋め込む形で行なうため、ユーザーに調査を意識させることはまずない、としている。

 料金は計測期間が1週間・5ページまでの計測で、1社あたり200万円を予定している。調査期間中はマウスの位置情報を常時計測するためサーバーの負荷が高いこと、レポーティングの分析内容が複雑で多岐にわたることなどからこの価格になっているが、“2ページで100万円”といった廉価版の提供も検討中だ。

 サイバーエージェントでは、ポータルサイトや入力フォームを利用するサイトでの導入を見込んでおり、このサービスで初年度8,000万円の売上げを目標としている。

(2002/1/21)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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